2017/10/04 (Wed) 21:00
テッド誕生祭第一弾です。
テドモモ世界のテッドさんは、生まれた時に異なる生物を無理矢理重ね合わせた(キメラ化した)所為で遺伝子が狂い、身体が極端に脆い、という設定です。
そんなテッドさんの身体の面倒をみているのがモモちゃん。
最初の動画は最後のと対になっています。
まだこの頃のテッドさんは笑って自分が死ぬのを受け入れてた。というか自分は死ぬものだと思ってたと言うか。
だからどうせいなくなってしまうのだから、モモに降る雪になって消えていきたい、そんな気持ち。
幼い頃のテッドさんは、その身体の所為で無菌室から出る事は許されなかった。
真っ白なその部屋でただ外を眺めてた。
外に出たいと思っても、出れない事はちゃんとわかってる。
そんな希望を塗りつぶすように四角い空から降る雪を眺めていた。
そんなテッドさんだったけれど、大きくなってモモと出会い、モモと一緒、という条件付きではあったけれど外に出る事が許された。
寿命に限りがあるのなら、もう終わりが近いのなら、やりたい事をやらせてあげよう。そんな感じ。
まだこの頃は元気だったから二人で並んで桜を見に行けた。二人一緒に『春』を感じる事が出来た。
嬉しそうなテッドさんを見ているのがモモには嬉しかった。幸せだった。そんなハネムーン期。
でもテッドさんにとっては外の空気は毒でしかなく、どんどん身体は弱っていく。
血を吐いたテッドさんは自分の寿命の限りが迫っているのを感じていた、そんなシーン。
あぁ、もう終わるのか、そんな感じ。
当然モモちゃんだってわかってる。テッドさんが長生きできない事。もうすぐ死んでしまうだろう事。
でも、今。彼の身体はこんなに温かい。まだ彼は生きてる。
しかしその陰りが出始めてる事は体調の管理をしてる自分には凄く良くわかっているから、テッドさんが眠っている時。凄く不安になる。
あぁ、彼のこの熱に溶けてしまう事が出来たなら。そんな風に思ってる。
願うのは、ともに終わりを迎える事。無理だというのはわかっていても、モモはずっとそんな未来を信じてた。
何度も倒れては病院に運ばれる。それはある意味いつもの事で、また倒れてしまったテッドさんは病室で看病してくれてるモモを見上げてた。
もうすぐ自分は死ぬ。モモを確実に泣かせてしまう。その涙を拭ってやりたいのに、ってそんな事をテッドさんは考えてた。
出来ないとわかっていても。
たった今だって、身体が重くて動けないテッドさんは気丈に笑う彼女に手を伸ばす事すらできていないんだから。
この辺は歌詞と同じ。
『いつか』また来よう、なんて約束しても次に来れるかどうか。その時までテッドさんが生きているかわからない。
嘘になってしまう『約束』を、それでもモモは笑って信じてくれた。
『自分はもう死ぬ』。そう思ってるテッドさんに『ずっと一緒だよ』って何度もいってくれた。
月日が経つたび、テッドさんの身体は弱っていく。
二人で何度もデートした散歩道も今では一人で歩く事もままならない。
モモの手を借りながら、それでもモモは『二人で』出かけた。
同じ道を、同じように。
でも、その命の終わりを二人ともひしひしと感じていたけれど。
テッドさんが倒れるたび、本当は凄く不安だった。
これが最後の発作になるかもしれない。意識を失った身体が再び動いてくれるだろうか。
いつだって怯えてた。物凄く怖かった。
抱きしめた身体がまだ温かい事。心臓の鼓動が伝わってくる事。
それを感じるたびホッとした。まだ彼が生きていてくれると。
震えながら、怯えながら過ごす日々。でも、モモちゃんはその恋を捨てる事は出来なかったのだけれど。
最期までその傍にいると決めてしまったのだけれど。
ここの時間軸はテッドさんがまた生きている頃か、それとも死んでしまった後なのか。どちらでも取れるようにしたつもり。
テッドさんが入院してる時、家にいるのはモモ一人。
彼が帰ってくると信じながら待つ事しか出来ない。残されたのは写真の中の思い出だけ。
沢山の愛情と思い出を抱きしめてモモはいつも一人で泣いてた。
テッドさんの前では絶対に泣く事はしなかったし、弱音を吐いたりはしなかったけれど、一人きりの時はどうしても泣いてしまう。
戻ってきて。早く帰ってきて。そんな事をずっと考えてた。
貴方がまだ生きている事を感じさせて。そんな感じ。
テッドさんが死んでしまった後ならば、遺影になってしまったそれを抱きしめる事でもういない彼を抱きしめてるんだろうなぁ。
どちらにせよ、モモちゃんが悲しいのには変わりがないのだけど。
で、最後の動画。
最初と対になってるので、動作はほぼ一緒。前半私服で後半スーツなのも同じ理由。
初めのテッドさんは最後まで笑ってた。自分が死ぬ事を許容してたし、『もう死ぬのだから』っていうのを前提とした生き方をしてたから、笑っていられたのです。
でも、最後のテッドさんは違う。
モモと出会い、モモに恋をして、色んな事を知って幸せだと思う気持ちも知った。
だから初めて『生きていたい』と思うようになったのです。
まだ死にたくない、まだモモと一緒にいたい、そう思って最後テッドさんが泣いたんですね。
全てを諦めて生きてきた彼が、初めて『生きる事』に執着した。そんなシーン。
で、ラスト。
もうこの頃テッドさんは自力で立つ事も出来なくなっているので移動は車椅子。
それでもモモちゃんはいつもの散歩道に『二人で』出掛けた。
今までと変わらないように。変わることが無いように。
結構車椅子って重労働で、ベッドから移動させる事、車椅子を押す事、どれも大変。
ましてや相手は成人男性で重い。
ちゃんと力の入れ方や体重移動の仕方を考えれば結構楽に動かせるんだけど、それでも介護者が身体壊しがちになる重労働。
でもモモちゃんはそれでもテッドさんを連れ出したんだろうなぁ。
きっとね。ささやかな楽しみだったんだと思う。二人きりのデートの時間だから。
テッドさんの目に光が入ってないのは、もう目が見えないからです。
『視る』事が出来ないテッドさんは、桜が咲いていてもわからない。
だからモモちゃんはその花びらを手に乗せて、『触れる』事でテッドさんに教えた。
あの日、あの時、二人で見に行った桜の木。その桜がまた今年も咲いたよって。
そんな二人のヒトコマでこの物語はお終い。
最後の最期まで、モモは彼に寄り添った。その時間は決して長くはなかったけれど、それでもとても幸せだったんじゃないかな。
そんなテドモモの設定をアレコレ語っているのはここ→テドモモの設定語り - Togetterまとめ https://togetter.com/li/670611
テドモモ世界のテッドさんは、生まれた時に異なる生物を無理矢理重ね合わせた(キメラ化した)所為で遺伝子が狂い、身体が極端に脆い、という設定です。
そんなテッドさんの身体の面倒をみているのがモモちゃん。
最初の動画は最後のと対になっています。
まだこの頃のテッドさんは笑って自分が死ぬのを受け入れてた。というか自分は死ぬものだと思ってたと言うか。
だからどうせいなくなってしまうのだから、モモに降る雪になって消えていきたい、そんな気持ち。
幼い頃のテッドさんは、その身体の所為で無菌室から出る事は許されなかった。
真っ白なその部屋でただ外を眺めてた。
外に出たいと思っても、出れない事はちゃんとわかってる。
そんな希望を塗りつぶすように四角い空から降る雪を眺めていた。
そんなテッドさんだったけれど、大きくなってモモと出会い、モモと一緒、という条件付きではあったけれど外に出る事が許された。
寿命に限りがあるのなら、もう終わりが近いのなら、やりたい事をやらせてあげよう。そんな感じ。
まだこの頃は元気だったから二人で並んで桜を見に行けた。二人一緒に『春』を感じる事が出来た。
嬉しそうなテッドさんを見ているのがモモには嬉しかった。幸せだった。そんなハネムーン期。
でもテッドさんにとっては外の空気は毒でしかなく、どんどん身体は弱っていく。
血を吐いたテッドさんは自分の寿命の限りが迫っているのを感じていた、そんなシーン。
あぁ、もう終わるのか、そんな感じ。
当然モモちゃんだってわかってる。テッドさんが長生きできない事。もうすぐ死んでしまうだろう事。
でも、今。彼の身体はこんなに温かい。まだ彼は生きてる。
しかしその陰りが出始めてる事は体調の管理をしてる自分には凄く良くわかっているから、テッドさんが眠っている時。凄く不安になる。
あぁ、彼のこの熱に溶けてしまう事が出来たなら。そんな風に思ってる。
願うのは、ともに終わりを迎える事。無理だというのはわかっていても、モモはずっとそんな未来を信じてた。
何度も倒れては病院に運ばれる。それはある意味いつもの事で、また倒れてしまったテッドさんは病室で看病してくれてるモモを見上げてた。
もうすぐ自分は死ぬ。モモを確実に泣かせてしまう。その涙を拭ってやりたいのに、ってそんな事をテッドさんは考えてた。
出来ないとわかっていても。
たった今だって、身体が重くて動けないテッドさんは気丈に笑う彼女に手を伸ばす事すらできていないんだから。
この辺は歌詞と同じ。
『いつか』また来よう、なんて約束しても次に来れるかどうか。その時までテッドさんが生きているかわからない。
嘘になってしまう『約束』を、それでもモモは笑って信じてくれた。
『自分はもう死ぬ』。そう思ってるテッドさんに『ずっと一緒だよ』って何度もいってくれた。
月日が経つたび、テッドさんの身体は弱っていく。
二人で何度もデートした散歩道も今では一人で歩く事もままならない。
モモの手を借りながら、それでもモモは『二人で』出かけた。
同じ道を、同じように。
でも、その命の終わりを二人ともひしひしと感じていたけれど。
テッドさんが倒れるたび、本当は凄く不安だった。
これが最後の発作になるかもしれない。意識を失った身体が再び動いてくれるだろうか。
いつだって怯えてた。物凄く怖かった。
抱きしめた身体がまだ温かい事。心臓の鼓動が伝わってくる事。
それを感じるたびホッとした。まだ彼が生きていてくれると。
震えながら、怯えながら過ごす日々。でも、モモちゃんはその恋を捨てる事は出来なかったのだけれど。
最期までその傍にいると決めてしまったのだけれど。
ここの時間軸はテッドさんがまた生きている頃か、それとも死んでしまった後なのか。どちらでも取れるようにしたつもり。
テッドさんが入院してる時、家にいるのはモモ一人。
彼が帰ってくると信じながら待つ事しか出来ない。残されたのは写真の中の思い出だけ。
沢山の愛情と思い出を抱きしめてモモはいつも一人で泣いてた。
テッドさんの前では絶対に泣く事はしなかったし、弱音を吐いたりはしなかったけれど、一人きりの時はどうしても泣いてしまう。
戻ってきて。早く帰ってきて。そんな事をずっと考えてた。
貴方がまだ生きている事を感じさせて。そんな感じ。
テッドさんが死んでしまった後ならば、遺影になってしまったそれを抱きしめる事でもういない彼を抱きしめてるんだろうなぁ。
どちらにせよ、モモちゃんが悲しいのには変わりがないのだけど。
で、最後の動画。
最初と対になってるので、動作はほぼ一緒。前半私服で後半スーツなのも同じ理由。
初めのテッドさんは最後まで笑ってた。自分が死ぬ事を許容してたし、『もう死ぬのだから』っていうのを前提とした生き方をしてたから、笑っていられたのです。
でも、最後のテッドさんは違う。
モモと出会い、モモに恋をして、色んな事を知って幸せだと思う気持ちも知った。
だから初めて『生きていたい』と思うようになったのです。
まだ死にたくない、まだモモと一緒にいたい、そう思って最後テッドさんが泣いたんですね。
全てを諦めて生きてきた彼が、初めて『生きる事』に執着した。そんなシーン。
で、ラスト。
もうこの頃テッドさんは自力で立つ事も出来なくなっているので移動は車椅子。
それでもモモちゃんはいつもの散歩道に『二人で』出掛けた。
今までと変わらないように。変わることが無いように。
結構車椅子って重労働で、ベッドから移動させる事、車椅子を押す事、どれも大変。
ましてや相手は成人男性で重い。
ちゃんと力の入れ方や体重移動の仕方を考えれば結構楽に動かせるんだけど、それでも介護者が身体壊しがちになる重労働。
でもモモちゃんはそれでもテッドさんを連れ出したんだろうなぁ。
きっとね。ささやかな楽しみだったんだと思う。二人きりのデートの時間だから。
テッドさんの目に光が入ってないのは、もう目が見えないからです。
『視る』事が出来ないテッドさんは、桜が咲いていてもわからない。
だからモモちゃんはその花びらを手に乗せて、『触れる』事でテッドさんに教えた。
あの日、あの時、二人で見に行った桜の木。その桜がまた今年も咲いたよって。
そんな二人のヒトコマでこの物語はお終い。
最後の最期まで、モモは彼に寄り添った。その時間は決して長くはなかったけれど、それでもとても幸せだったんじゃないかな。
そんなテドモモの設定をアレコレ語っているのはここ→テドモモの設定語り - Togetterまとめ https://togetter.com/li/670611
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