2017/10/11 (Wed) 21:00
テッドさんの誕生祭第二弾です。
この世界のテッドさんはとある施設で作られたキメラ。『私は神の子供』という歌詞の通り、『神様』として作り出された。
その施設は宗教施設みたいな感じで、人々に救いを与える神の化身、という存在として生まれたわけです。
そうして生まれたテッドさんだったけれど、その結末は悲惨な物だった。
救いを与えるはずだったのに。人を幸せにするために作りだされた存在だったはずなのに、テッドさんはその施設にいた人達を全員殺さなければならなくなった。
テッドさん自身は、自分は誰かを救う存在だと信じているから、こんな結末になってしまった事は不本意で、そして悲しかった。
そんな筈じゃなかったのに。そんな風に思ってる。
たった独り生き残ったテッドさんは人に紛れて生きてきたけれど、まだその手には信者達を手にかけた感触が残ってる。その血が見えてる。
『倒れそうになるのを この鎖が 許さない』
テッドさんを縛り付ける『鎖』になってしまったその事件は彼の消せないトラウマになった。
そしてデフォ子さん。
散らばるのは藤の花。藤は女性を表し、その花言葉は『やさしさ』『歓迎』『決して離れない』。
テッドさんを受け入れるかどうかで揺れるデフォ子さんの心、みたいなかんじ。
彼の存在はデフォ子さんにとって歓迎すべきものだったけれど、気持ちがまだ追いつかない。上手く整理しきれてないそん複雑な乙女心。
ちなみにこの次でわかるんだけど、『受け入れ』てはいるんです。テッドさんに依存してる関係。でも、上手く心の整理が仕切れてない、っていう。
二人の出会い。降り続く雨は二人の心境。
デフォ子さんは救いを求めて泣いていた。そしてテッドさんは誰かを救いたかった。
だからこそ、デフォ子さんのヘルプコールをテッドさんは拾い上げたのです。
まだ彼は『自分は誰かを救える』と信じてた。つか信じていたかったから。
だから今度はデフォ子さんを救おう、と彼女に手を差し伸べたわけです。
うちのデフォ子さんは生体ベースのアンドロイド。
元々は普通の少女だったけれど、事故に遭い、身体を機械化する事で生き延びたけれど本人はそれを受け入れてない。
どうして自分は生きているの、どうして自分は此処にいるの、ってずっと思ってる。
自分の存在意義を探す彼女に、テッドさんはずっと此処にいていいんだよって繰り返すわけです。
『「理由」をもっと喋り続けて』って歌詞と同じく、夜に眠れないデフォ子さんの為にずっとテッドさんは囁き続けた。彼女が眠れるように、その手をずっと握りしめて。
でも、本当はテッドさんだって眠れなかった。
だからデフォ子さんが寝入ってしまっても、ずっと自分は起きてたんです。
手にするタバコは精神安定剤みたいなもの。デフォ子さんの為に火はついてないけど。
『ここに声もないのに 一体何を信じれば?』
テッドさんもどうしたらいいのか、わからなくなってた。
デフォ子さんのトラウマ。
彼女の身体には事故の時についた傷が残ってる(わき腹と脚)その中でも一番酷くて大きいのが背中の傷痕。
『背中に爪痕を付けて』って歌詞にある『爪痕』がこの背中の傷。
これがあるからこそ、デフォ子さんは泣くんです。どうしてこうなってまで生きていなきゃいけないの?!そんな思い。
こんな酷い身体になってまで、生きていたくなんかない。そう思ってる。
余談ですが、設定上は機械の身体でパーツが見えてる身体なんだけどモデルの都合で身体は生身のままだったりします。
ついでに。デフォ子さんの身体の傷をテッドさんが見れるという事はそーゆー関係。
デフォ子さん自身は自分の身体に価値などないと思ってる。
でも、そうやってデフォ子さんが泣くたび、テッドさんは悩み続ける。
『俺はやはり誰かを救う事は出来ないのか?』って。
たった一人、ずっとずっと悩み続けた。本当は凄く怖かった。デフォ子さん一人救う事が出来ない自分は、『神の子』ではやはりないんだろうか、って。
そうやって悩み続けてきたテッドさんにデフォ子さんは叱りつけるんです。
何やってるの、って。あなたは私を救い出してくれるんでしょう?って。
この頃はもう一緒にいる時間も長くなっていて、だいぶデフォ子さんの傷も軽くなってきた頃。
だからこそ彼女はテッドさんと向き合えた。彼の傷に気付く事が出来た。
傷は消えない。痛みはなくならない。
でも、デフォ子さんはテッドさんに救われた。そして、テッドさんもデフォ子さんに救われた。
だからテッドさんは思わず彼女を抱きしめたわけです。
ずっと誰かを救う事しか考えてなかった彼が、やっと縋れる相手を見つけたというか、自分も救われていいんだと思ったというか。
どちらか片方の関係じゃなくてお互いが与え合う。そんな関係。
その後。
同じように肌を見せてもデフォ子さんは泣かなくなった。笑えるようになった。
それはまだテッドさんだけで、彼にしかその肌を見せる事はないのだけれど、それでもテッドさんの前でなら、身体を縮ませて隠す事もしなくていい。堂々としていられる。
そんな心境の変化。
この世界に産み落とされた二人が、それでも生きていく為に寄り添って生きていく事を決めた。
そんなイメージがラストの一枚。
二人が住んでいる部屋はがらんどうで、何もない、殺風景でモデルルームみたいに生活感がないイメージ。
『どこにも居場所なんてない』って歌詞にもかかってる。
行き場のない二人が辿り着いたのがこんな場所だったんじゃないかなって。人の温かさが感じられない場所。冷たい所。
そこで感じられたのはお互いだけ。手に入れた温もりはそれだけ。
でも、きっと。そんな寂しい場所でも二人はそれなりに幸せなんじゃないかなぁって。
だって二人が求めた『救い』は人が思うそれではなかったんだから。
そんな妄想。
この世界のテッドさんはとある施設で作られたキメラ。『私は神の子供』という歌詞の通り、『神様』として作り出された。
その施設は宗教施設みたいな感じで、人々に救いを与える神の化身、という存在として生まれたわけです。
そうして生まれたテッドさんだったけれど、その結末は悲惨な物だった。
救いを与えるはずだったのに。人を幸せにするために作りだされた存在だったはずなのに、テッドさんはその施設にいた人達を全員殺さなければならなくなった。
テッドさん自身は、自分は誰かを救う存在だと信じているから、こんな結末になってしまった事は不本意で、そして悲しかった。
そんな筈じゃなかったのに。そんな風に思ってる。
たった独り生き残ったテッドさんは人に紛れて生きてきたけれど、まだその手には信者達を手にかけた感触が残ってる。その血が見えてる。
『倒れそうになるのを この鎖が 許さない』
テッドさんを縛り付ける『鎖』になってしまったその事件は彼の消せないトラウマになった。
そしてデフォ子さん。
散らばるのは藤の花。藤は女性を表し、その花言葉は『やさしさ』『歓迎』『決して離れない』。
テッドさんを受け入れるかどうかで揺れるデフォ子さんの心、みたいなかんじ。
彼の存在はデフォ子さんにとって歓迎すべきものだったけれど、気持ちがまだ追いつかない。上手く整理しきれてないそん複雑な乙女心。
ちなみにこの次でわかるんだけど、『受け入れ』てはいるんです。テッドさんに依存してる関係。でも、上手く心の整理が仕切れてない、っていう。
二人の出会い。降り続く雨は二人の心境。
デフォ子さんは救いを求めて泣いていた。そしてテッドさんは誰かを救いたかった。
だからこそ、デフォ子さんのヘルプコールをテッドさんは拾い上げたのです。
まだ彼は『自分は誰かを救える』と信じてた。つか信じていたかったから。
だから今度はデフォ子さんを救おう、と彼女に手を差し伸べたわけです。
うちのデフォ子さんは生体ベースのアンドロイド。
元々は普通の少女だったけれど、事故に遭い、身体を機械化する事で生き延びたけれど本人はそれを受け入れてない。
どうして自分は生きているの、どうして自分は此処にいるの、ってずっと思ってる。
自分の存在意義を探す彼女に、テッドさんはずっと此処にいていいんだよって繰り返すわけです。
『「理由」をもっと喋り続けて』って歌詞と同じく、夜に眠れないデフォ子さんの為にずっとテッドさんは囁き続けた。彼女が眠れるように、その手をずっと握りしめて。
でも、本当はテッドさんだって眠れなかった。
だからデフォ子さんが寝入ってしまっても、ずっと自分は起きてたんです。
手にするタバコは精神安定剤みたいなもの。デフォ子さんの為に火はついてないけど。
『ここに声もないのに 一体何を信じれば?』
テッドさんもどうしたらいいのか、わからなくなってた。
デフォ子さんのトラウマ。
彼女の身体には事故の時についた傷が残ってる(わき腹と脚)その中でも一番酷くて大きいのが背中の傷痕。
『背中に爪痕を付けて』って歌詞にある『爪痕』がこの背中の傷。
これがあるからこそ、デフォ子さんは泣くんです。どうしてこうなってまで生きていなきゃいけないの?!そんな思い。
こんな酷い身体になってまで、生きていたくなんかない。そう思ってる。
余談ですが、設定上は機械の身体でパーツが見えてる身体なんだけどモデルの都合で身体は生身のままだったりします。
ついでに。デフォ子さんの身体の傷をテッドさんが見れるという事はそーゆー関係。
デフォ子さん自身は自分の身体に価値などないと思ってる。
でも、そうやってデフォ子さんが泣くたび、テッドさんは悩み続ける。
『俺はやはり誰かを救う事は出来ないのか?』って。
たった一人、ずっとずっと悩み続けた。本当は凄く怖かった。デフォ子さん一人救う事が出来ない自分は、『神の子』ではやはりないんだろうか、って。
そうやって悩み続けてきたテッドさんにデフォ子さんは叱りつけるんです。
何やってるの、って。あなたは私を救い出してくれるんでしょう?って。
この頃はもう一緒にいる時間も長くなっていて、だいぶデフォ子さんの傷も軽くなってきた頃。
だからこそ彼女はテッドさんと向き合えた。彼の傷に気付く事が出来た。
傷は消えない。痛みはなくならない。
でも、デフォ子さんはテッドさんに救われた。そして、テッドさんもデフォ子さんに救われた。
だからテッドさんは思わず彼女を抱きしめたわけです。
ずっと誰かを救う事しか考えてなかった彼が、やっと縋れる相手を見つけたというか、自分も救われていいんだと思ったというか。
どちらか片方の関係じゃなくてお互いが与え合う。そんな関係。
その後。
同じように肌を見せてもデフォ子さんは泣かなくなった。笑えるようになった。
それはまだテッドさんだけで、彼にしかその肌を見せる事はないのだけれど、それでもテッドさんの前でなら、身体を縮ませて隠す事もしなくていい。堂々としていられる。
そんな心境の変化。
この世界に産み落とされた二人が、それでも生きていく為に寄り添って生きていく事を決めた。
そんなイメージがラストの一枚。
二人が住んでいる部屋はがらんどうで、何もない、殺風景でモデルルームみたいに生活感がないイメージ。
『どこにも居場所なんてない』って歌詞にもかかってる。
行き場のない二人が辿り着いたのがこんな場所だったんじゃないかなって。人の温かさが感じられない場所。冷たい所。
そこで感じられたのはお互いだけ。手に入れた温もりはそれだけ。
でも、きっと。そんな寂しい場所でも二人はそれなりに幸せなんじゃないかなぁって。
だって二人が求めた『救い』は人が思うそれではなかったんだから。
そんな妄想。
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