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夢幻音界・別館
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2016/10/18 (Tue) 00:00

と言う事でテッド誕生祭第二弾のPVシナリオ萌語りですw



まず、大前提として。この世界では人間は絶滅しています。
はっきりとした理由は決めてなかったんだけど、とりあえず人間だけが罹るウイルスっていう設定になっています。
ちゃんと決めてないのはそこはどーでもいいからだよ!!とりあえず『人類が滅んだ後の世界』ってのがわかりゃいいんだよ!!!!
と言う事で、人の手が無くなった世界は木々に覆われ、テッドさんが暮らしている場所も森の中。
そんな中をたった独りで歩きながら、変わらない夜空を眺めていた。それが冒頭のシーン。


雨と花は合成してました。
この辺は歌詞に合わせて。テッドさんが見ていた黄色い花は月光花のイメージです、
ハイビスカスと花の形状が似ていると言う事で、ハイビスカスを改造しました。メタセコデータ付きのありがたいモデルでした……
まあ、ぼかすのでそれっぽく弄っただけですけど!!!!!
ちなみに月光花の花言葉は『希望』だそうです。
歌詞と絡めてあるので、その花に何かを思い出したテッドさん、なイメージ。


以前、このカバーを聞かせたお友達に「水嫌いの巧実さんちのテッドさんが雨を好きになるなんて絶対イアがらみよね」みたいな話をしていたので、その影響でイアと出逢ったシーンになりました(笑)
うちのテッドさんは猫ベースのキメラなので濡れる事が大嫌いなのです。
で、雨の日。行く所もなくて独り雨宿りしていた時にイアたんが傘を差しだしてくれたんです。
そこにいたら濡れちゃうよ?って。


そうしてイアたんと出逢ったテッドさんは良く会うようになり、やがて彼女に恋をした。
一緒にいるのが幸せで、イアが死んでしまう事なんて想像も出来なくて。
この街は雨が多くて、イアと出逢った日も、二人でデートした時も良く雨が降っていたので、テッドさんのイアとの思い出は大抵雨が降ってる。
だからテッドさんは雨が降るとイアを思い出すのです。幸せだった頃の気持ちを。
でも、どんなに過去の思い出を思い返してももうイアはこの世にはいなくて。どんなに願ってもその頃に還る事は出来なくて。
歌詞はそのままテッドさんの台詞です。



で二番。雨が恋人との思い出なら、星空は親友との思い出。
凄い星だよ、とても綺麗だよ、なんてお喋りした楽しい思い出があったのです。
カイトは星が好きだったから、彼から色んな星の話を聞いた。
だから星を見るとカイトを思い出してしまう。そんなイメージ。
映像にノイズが入っているのは(1番と同じく)過去の事だからです。


そして現在の時間軸。
テッドさんが手にしているのはタマスダレの花です。
タマスダレの花言葉は『汚れなき愛』、『期待』。一応、テッドさんから二人への想いもかけてるんだけど、うちのテッドさんは花言葉なんぞ知らんので目に付いた花を摘んだだけ。
もう人間はいないので包む事も出来ずに引っこ抜いただけのもの。


で、向かった先は二人が眠る墓所。
二人に手向ける花をテッドさんは摘んできたわけです。
墓地ではなく、森の中に二人の墓だけがあるのはそれを作ったのがテッドさんだから。
二人の遺体を運んで葬ったのがテッドさん本人だったから。
そしてこれがあるからテッドさんはこの森から出られずに住処にしてるのです。
ちなみにどっちがどっち、ってのは決めてないんだけど多分右側がイアかな。


そしてサビの歌詞はまんまテッドさんの心情。
逢いたい、触れたい、苦しい、そんな気持ちで張り裂けそうだけど、どんなに願ったってその想いは叶わないし、二人に伝える事も出来やしない。
だってもう二人は遠い所に行ってしまったのだから。そんなイメージです。
ラストにテッドさんが泣くのもたった独り残されたのが苦しいから。
きっと、一緒に死にたかったんじゃないかな。
けれど人ではないテッドさんは人だけを襲う病気にかからなかった。


もう誰一人として人類が残ってない世界。朽ち果ててしまった街に訪れても、もうそこには誰も居ないし、誰かがやってくる事もない。


それでも足を運んでしまうのは、きっと。テッドさんは寂しかったんじゃないかな。
キメラであるがゆえに中々尽きない命。それが終わるのをただひたすら待つだけの生。
過ぎ去ってしまった思い出をずっとずっと大事に抱きしめて時を過ごしていたのかもしれない。
そんな妄想。


で、このへんは二人が死んだ時の記憶。
まず抵抗力がないイアが先に息を引き取った。そしてカイトもまた、同じように動かなくなってしまう。
本当はカイトとイアが生きた時代は別にしようと思ってました。
イアと出会い、そして別れ。そして時が過ぎた後にカイトと出逢ってまた別れてしまう。
テッドさんの寿命が長いっていうその説明みたいなものも一緒に。
なので人類が滅亡してしまうまで長い時間経っててもいいね。
そんな長い時間の中、テッドさんはただ二人が死んでいくのを見ている事しか出来なかったのだけれど。


テッドさんが一日の大半を過ごすのは二人の墓石の前。ずっとそこで寝起きして暮らしてる。
たった独りのテッドさんにとって二人の思い出だけが生きる糧であり、二人の夢を見ながら眠る。
過去には戻れないとわかっていながら、でもそれに縋り付くように。


ただ夢の中で生きるしかないテッドさんにとって、この世界は地獄でしかないのかもしれない。
誰かと出会う事もないこの世界では、哀しみも苦しみも癒される事がないから。
忘れてしまうのが嫌で余計それに縋り付いてしまうのもあるんじゃないかなぁ……とか妄想は尽きませんw
テッドさんの表情が暗めなのもそんな理由。
早く死にたかった。そんな感じで。






で。やっと彼が望んでいた時がやってくる。二人がテッドさんの所にやってくるんですね。
逢いたいと願うのはテッドさんだけじゃなかった。二人だって置いていってしまったテッドさんの事を想い続けてた。
もう一度、と願う気持ちは変わらない。


寝ていたテッドさんの所にやってきた二人は起きてってやるんですよ。
その声に目を覚ましたテッドさんはずっと待ち望んでいた『時』がやってきた事を知り、そして笑ったんです。
やっと望みが叶う、そんな笑顔。


そうして二人はテッドさんを誘う。「一緒に行こう?」って。
テッドさんはそれに抗うことなく二人の手を取った。
どこに連れて行かれるのか、二人は何も言わなかったけれどでもそんな事はもう彼にとってどうでも良かった。
二人とまた一緒にいられるのなら。


二人が指差したのは光の向こう。つまりあの世。
寿命が来て死んでしまったテッドさんを二人が迎えに来たっていうのがこの一連の流れ。
何もない所に二人がフェードインで現れるのも、とっくに死んでる二人がテッドさんのお迎えにやってきた使者だったから。


そうしてテッドさんは死んでしまうのだけれど、その死に顔は笑顔だった、という結末。……なんだけど、実はこれテッドさんが見た夢、というオチでもある。
というかそうとも取れる、という風にしたかった。
はっきり『死んだ』という描写にするのが嫌で、その辺はぼかしたかったというか。
だから最後のテッドさんはただ眠ってるだけ。
けれど二人に連れられて死んでいったのなら、きっとテッドさんはそれでも幸せだったんじゃないかなぁ……
ちなみに二人が迎えに来た時点でテッドさんの背後から墓が無くなるのもその所為。


個人的にはバッドエンド、というよりもメリーバッドエンドみたいなイメージ。


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