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夢幻音界・別館
MMD・PMDeの使い方や、解説などを書いていきます。 基本的には初心者向け。画像はクリックで大きくなります。
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2017/10/11 (Wed) 21:00
テッドさんの誕生祭第二弾です。





この世界のテッドさんはとある施設で作られたキメラ。『私は神の子供』という歌詞の通り、『神様』として作り出された。
その施設は宗教施設みたいな感じで、人々に救いを与える神の化身、という存在として生まれたわけです。


そうして生まれたテッドさんだったけれど、その結末は悲惨な物だった。
救いを与えるはずだったのに。人を幸せにするために作りだされた存在だったはずなのに、テッドさんはその施設にいた人達を全員殺さなければならなくなった。
テッドさん自身は、自分は誰かを救う存在だと信じているから、こんな結末になってしまった事は不本意で、そして悲しかった。
そんな筈じゃなかったのに。そんな風に思ってる。


たった独り生き残ったテッドさんは人に紛れて生きてきたけれど、まだその手には信者達を手にかけた感触が残ってる。その血が見えてる。
倒れそうになるのを この鎖が 許さない
テッドさんを縛り付ける『鎖』になってしまったその事件は彼の消せないトラウマになった。


そしてデフォ子さん。
散らばるのは藤の花。藤は女性を表し、その花言葉は『やさしさ』『歓迎』『決して離れない』。
テッドさんを受け入れるかどうかで揺れるデフォ子さんの心、みたいなかんじ。
彼の存在はデフォ子さんにとって歓迎すべきものだったけれど、気持ちがまだ追いつかない。上手く整理しきれてないそん複雑な乙女心。
ちなみにこの次でわかるんだけど、『受け入れ』てはいるんです。テッドさんに依存してる関係。でも、上手く心の整理が仕切れてない、っていう。




二人の出会い。降り続く雨は二人の心境。
デフォ子さんは救いを求めて泣いていた。そしてテッドさんは誰かを救いたかった。
だからこそ、デフォ子さんのヘルプコールをテッドさんは拾い上げたのです。
まだ彼は『自分は誰かを救える』と信じてた。つか信じていたかったから。
だから今度はデフォ子さんを救おう、と彼女に手を差し伸べたわけです。


うちのデフォ子さんは生体ベースのアンドロイド。
元々は普通の少女だったけれど、事故に遭い、身体を機械化する事で生き延びたけれど本人はそれを受け入れてない。
どうして自分は生きているの、どうして自分は此処にいるの、ってずっと思ってる。
自分の存在意義を探す彼女に、テッドさんはずっと此処にいていいんだよって繰り返すわけです。
「理由」をもっと喋り続けて』って歌詞と同じく、夜に眠れないデフォ子さんの為にずっとテッドさんは囁き続けた。彼女が眠れるように、その手をずっと握りしめて。


でも、本当はテッドさんだって眠れなかった。
だからデフォ子さんが寝入ってしまっても、ずっと自分は起きてたんです。
手にするタバコは精神安定剤みたいなもの。デフォ子さんの為に火はついてないけど。
『ここに声もないのに 一体何を信じれば?』
テッドさんもどうしたらいいのか、わからなくなってた。




デフォ子さんのトラウマ。
彼女の身体には事故の時についた傷が残ってる(わき腹と脚)その中でも一番酷くて大きいのが背中の傷痕。
『背中に爪痕を付けて』って歌詞にある『爪痕』がこの背中の傷。
これがあるからこそ、デフォ子さんは泣くんです。どうしてこうなってまで生きていなきゃいけないの?!そんな思い。
こんな酷い身体になってまで、生きていたくなんかない。そう思ってる。
余談ですが、設定上は機械の身体でパーツが見えてる身体なんだけどモデルの都合で身体は生身のままだったりします。
ついでに。デフォ子さんの身体の傷をテッドさんが見れるという事はそーゆー関係。
デフォ子さん自身は自分の身体に価値などないと思ってる。


でも、そうやってデフォ子さんが泣くたび、テッドさんは悩み続ける。
『俺はやはり誰かを救う事は出来ないのか?』って。
たった一人、ずっとずっと悩み続けた。本当は凄く怖かった。デフォ子さん一人救う事が出来ない自分は、『神の子』ではやはりないんだろうか、って。


そうやって悩み続けてきたテッドさんにデフォ子さんは叱りつけるんです。
何やってるの、って。あなたは私を救い出してくれるんでしょう?って。
この頃はもう一緒にいる時間も長くなっていて、だいぶデフォ子さんの傷も軽くなってきた頃。
だからこそ彼女はテッドさんと向き合えた。彼の傷に気付く事が出来た。


傷は消えない。痛みはなくならない。
でも、デフォ子さんはテッドさんに救われた。そして、テッドさんもデフォ子さんに救われた。
だからテッドさんは思わず彼女を抱きしめたわけです。
ずっと誰かを救う事しか考えてなかった彼が、やっと縋れる相手を見つけたというか、自分も救われていいんだと思ったというか。
どちらか片方の関係じゃなくてお互いが与え合う。そんな関係。




その後。
同じように肌を見せてもデフォ子さんは泣かなくなった。笑えるようになった。
それはまだテッドさんだけで、彼にしかその肌を見せる事はないのだけれど、それでもテッドさんの前でなら、身体を縮ませて隠す事もしなくていい。堂々としていられる。
そんな心境の変化。

この世界に産み落とされた二人が、それでも生きていく為に寄り添って生きていく事を決めた。
そんなイメージがラストの一枚。
二人が住んでいる部屋はがらんどうで、何もない、殺風景でモデルルームみたいに生活感がないイメージ。
『どこにも居場所なんてない』って歌詞にもかかってる。
行き場のない二人が辿り着いたのがこんな場所だったんじゃないかなって。人の温かさが感じられない場所。冷たい所。
そこで感じられたのはお互いだけ。手に入れた温もりはそれだけ。
でも、きっと。そんな寂しい場所でも二人はそれなりに幸せなんじゃないかなぁって。
だって二人が求めた『救い』は人が思うそれではなかったんだから。
そんな妄想。



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2017/10/04 (Wed) 21:00
テッド誕生祭第一弾です。


テドモモ世界のテッドさんは、生まれた時に異なる生物を無理矢理重ね合わせた(キメラ化した)所為で遺伝子が狂い、身体が極端に脆い、という設定です。
そんなテッドさんの身体の面倒をみているのがモモちゃん。



最初の動画は最後のと対になっています。
まだこの頃のテッドさんは笑って自分が死ぬのを受け入れてた。というか自分は死ぬものだと思ってたと言うか。
だからどうせいなくなってしまうのだから、モモに降る雪になって消えていきたい、そんな気持ち。


幼い頃のテッドさんは、その身体の所為で無菌室から出る事は許されなかった。
真っ白なその部屋でただ外を眺めてた。
外に出たいと思っても、出れない事はちゃんとわかってる。
そんな希望を塗りつぶすように四角い空から降る雪を眺めていた。




そんなテッドさんだったけれど、大きくなってモモと出会い、モモと一緒、という条件付きではあったけれど外に出る事が許された。
寿命に限りがあるのなら、もう終わりが近いのなら、やりたい事をやらせてあげよう。そんな感じ。
まだこの頃は元気だったから二人で並んで桜を見に行けた。二人一緒に『春』を感じる事が出来た。
嬉しそうなテッドさんを見ているのがモモには嬉しかった。幸せだった。そんなハネムーン期。


でもテッドさんにとっては外の空気は毒でしかなく、どんどん身体は弱っていく。
血を吐いたテッドさんは自分の寿命の限りが迫っているのを感じていた、そんなシーン。
あぁ、もう終わるのか、そんな感じ。


当然モモちゃんだってわかってる。テッドさんが長生きできない事。もうすぐ死んでしまうだろう事。
でも、今。彼の身体はこんなに温かい。まだ彼は生きてる。
しかしその陰りが出始めてる事は体調の管理をしてる自分には凄く良くわかっているから、テッドさんが眠っている時。凄く不安になる。
あぁ、彼のこの熱に溶けてしまう事が出来たなら。そんな風に思ってる。
願うのは、ともに終わりを迎える事。無理だというのはわかっていても、モモはずっとそんな未来を信じてた。




何度も倒れては病院に運ばれる。それはある意味いつもの事で、また倒れてしまったテッドさんは病室で看病してくれてるモモを見上げてた。
もうすぐ自分は死ぬ。モモを確実に泣かせてしまう。その涙を拭ってやりたいのに、ってそんな事をテッドさんは考えてた。
出来ないとわかっていても。
たった今だって、身体が重くて動けないテッドさんは気丈に笑う彼女に手を伸ばす事すらできていないんだから。




この辺は歌詞と同じ。
『いつか』また来よう、なんて約束しても次に来れるかどうか。その時までテッドさんが生きているかわからない。
嘘になってしまう『約束』を、それでもモモは笑って信じてくれた。
『自分はもう死ぬ』。そう思ってるテッドさんに『ずっと一緒だよ』って何度もいってくれた。


月日が経つたび、テッドさんの身体は弱っていく。
二人で何度もデートした散歩道も今では一人で歩く事もままならない。
モモの手を借りながら、それでもモモは『二人で』出かけた。
同じ道を、同じように。
でも、その命の終わりを二人ともひしひしと感じていたけれど。




テッドさんが倒れるたび、本当は凄く不安だった。
これが最後の発作になるかもしれない。意識を失った身体が再び動いてくれるだろうか。
いつだって怯えてた。物凄く怖かった。


抱きしめた身体がまだ温かい事。心臓の鼓動が伝わってくる事。
それを感じるたびホッとした。まだ彼が生きていてくれると。
震えながら、怯えながら過ごす日々。でも、モモちゃんはその恋を捨てる事は出来なかったのだけれど。
最期までその傍にいると決めてしまったのだけれど。


ここの時間軸はテッドさんがまた生きている頃か、それとも死んでしまった後なのか。どちらでも取れるようにしたつもり。
テッドさんが入院してる時、家にいるのはモモ一人。
彼が帰ってくると信じながら待つ事しか出来ない。残されたのは写真の中の思い出だけ。


沢山の愛情と思い出を抱きしめてモモはいつも一人で泣いてた。
テッドさんの前では絶対に泣く事はしなかったし、弱音を吐いたりはしなかったけれど、一人きりの時はどうしても泣いてしまう。
戻ってきて。早く帰ってきて。そんな事をずっと考えてた。
貴方がまだ生きている事を感じさせて。そんな感じ。
テッドさんが死んでしまった後ならば、遺影になってしまったそれを抱きしめる事でもういない彼を抱きしめてるんだろうなぁ。
どちらにせよ、モモちゃんが悲しいのには変わりがないのだけど。

で、最後の動画。
最初と対になってるので、動作はほぼ一緒。前半私服で後半スーツなのも同じ理由。
初めのテッドさんは最後まで笑ってた。自分が死ぬ事を許容してたし、『もう死ぬのだから』っていうのを前提とした生き方をしてたから、笑っていられたのです。
でも、最後のテッドさんは違う。
モモと出会い、モモに恋をして、色んな事を知って幸せだと思う気持ちも知った。
だから初めて『生きていたい』と思うようになったのです。
まだ死にたくない、まだモモと一緒にいたい、そう思って最後テッドさんが泣いたんですね。
全てを諦めて生きてきた彼が、初めて『生きる事』に執着した。そんなシーン。



で、ラスト。
もうこの頃テッドさんは自力で立つ事も出来なくなっているので移動は車椅子。
それでもモモちゃんはいつもの散歩道に『二人で』出掛けた。
今までと変わらないように。変わることが無いように。
結構車椅子って重労働で、ベッドから移動させる事、車椅子を押す事、どれも大変。
ましてや相手は成人男性で重い。
ちゃんと力の入れ方や体重移動の仕方を考えれば結構楽に動かせるんだけど、それでも介護者が身体壊しがちになる重労働。
でもモモちゃんはそれでもテッドさんを連れ出したんだろうなぁ。
きっとね。ささやかな楽しみだったんだと思う。二人きりのデートの時間だから。






テッドさんの目に光が入ってないのは、もう目が見えないからです。
『視る』事が出来ないテッドさんは、桜が咲いていてもわからない。
だからモモちゃんはその花びらを手に乗せて、『触れる』事でテッドさんに教えた。
あの日、あの時、二人で見に行った桜の木。その桜がまた今年も咲いたよって。
そんな二人のヒトコマでこの物語はお終い。
最後の最期まで、モモは彼に寄り添った。その時間は決して長くはなかったけれど、それでもとても幸せだったんじゃないかな。


そんなテドモモの設定をアレコレ語っているのはここ→テドモモの設定語り - Togetterまとめ https://togetter.com/li/670611

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2017/02/27 (Mon) 21:00

あみだ企画第二弾です。






最初のシーンは物語の始まり。まきなちゃんがテッドさんの封印を解いた所から。
ある事情でテッドさんはその場所に封印されていた。腹に突き刺さった剣は彼を眠らせるためのもので、それを引き抜いたのがまきなちゃん。
そしてその剣は娘にしか抜くことができないのでした。




封じられていたテッドさんを解放したまきなちゃんはそれからずっとテッドさんと一緒の時間を過ごすのですが、テッドさんがそれを望んだのです。
何故なら彼にとってまきなちゃんは『獲物』でしかなかったから。
逃げられては困るので、ずっと傍に置いていた。
私を見た貴方まるで熱いマタドール』この歌詞の通り、マタドール(闘牛士)がテッドさん。




そんなテッドさんにまきなちゃんは恋をした。
というか逃がさないためにテッドさんが彼女を誘惑したというか。
甘い言葉をずーっとずーっと囁き続けて、彼女の心が自分から離れていかないように。虜になるように。
そこに情など全くなかったのだけれど。
きらびやかに舞い踊れば高鳴る胸 二度と来ない刻の色を染めるエピソード
その歌詞通り、まきなちゃんにとってテッドさんとの恋はたった一度だけの大切なものだった。


テッドさんがまきなちゃんを傍に置いておきたかった理由はただ一つ。彼女を『盾』にするため。
封印が解かれた事に気付いたカイトがまた彼をふうじこめにやってくる。
けれど天使のカイトは『か弱き者』である人の娘に危害を加えられない。だから絶好の『盾』になるわけです。
恋をしたまきなちゃんは全身でテッドさんを守ろうとする。彼女を傷つける事が出来ないカイトはただ見ている事しか出来ない。
すべてテッドさんの思うつぼ、というわけ。




手出しが出来ないまま、まんまとテッドさんに逃げられてしまうカイトだったけれど、見送ったその表情が悲しげなのは彼にも事情があったから。
カイトの本当の目的はテッドさんを封じる為じゃない。親友だった彼を救うため。
遠い、遠い昔に起きた悲劇をカイトは知っているから。その悲しみを未だにテッドさんが抱えつづてけているのがとても悲しかったのです。




そしてカイトはテッドさんからまきなちゃんを引きはがすために説得に入る。
どんなに恋をしても彼女の想いはテッドさんに通じない。
ここも歌詞のまま、カイトは願いを叶えるために進み、まきなちゃんはテッドさんとの『恋』という『夢』を見ていた。



まきなちゃんの恋が叶わない理由は一つ。テッドさんは昔の恋人を忘れていないから。
一瞬だけ出てくるこのシーンはテッドさんが『堕ちた』理由。だからまだ羽根が白いのです。
昔、テッドさんはカイトと同じ真っ白の翼をもった天使だった。けれど恋人が殺され、その憎しみと悲しみですべてを呪うようになってしまったのです。



テッドさんは恋人を奪った『世界』を憎み、滅びを望んだ。
すべてを焼き尽くす炎はまだ彼が恋人を愛している証。それを知ったまきなちゃんは見るたびに自分の想いが彼に届かない事を痛感するのです。
どんなに愛していると囁いても、どれだけ抱きしめても、彼の心には届かない。彼が愛しているのはたった一人だけ。
それが酷く悲しかった。


すべてを知ったまきなちゃんは悩み続けるんですね。
『悲しみ知るほど潤う 月は今日も輝く ひらひら揺れながら』はまきなちゃんの気持ち。
ひらひら、ゆらゆら、揺れる恋心。


テッドさんの癒えないままの傷。そのまま放置すれば世界が滅ぶ。
だからカイトはテッドさんを封じなきゃいけない。テッドさんの力に対抗できるのはカイトだけで、だから何度もテッドさんの所にやってくる。
テッドさんも封じられるわけにはいかないとバトルになるわけです。


そうしてまきなちゃんが下した決断。それはカイトの言う通り、再びテッドさんを封じる事。
自分ではテッドさんを癒してあげる事は出来なかった。
彼を救うことは出来なかった。


こっそり持ち込んだカイトの剣。
実はこの剣自身がカイト本人で、テッドさんの傍に近付くためにまきなちゃんに持って行かせたのです。
テッドさんに警戒されないように、その隙をつくために。






目論見通り、まきなちゃんだけだと油断したテッドさんはカイトに気付かず、接近を許してしまう。
まきなちゃんがナイフを刺す直前にカイトは具現化し、彼の腹に剣を突き刺した。
具現化したのは彼女に『封印させる』という罪をかぶせないため。恋心がまだ残ってるまきなちゃんに『自分がやった』と思わせないためです。
彼女はただ巻き込まれてしまっただけだから。


けれど、封印される直前。テッドさんはまきなちゃんをまっすぐに見て手を伸ばした。
今まで一度だって彼女を見た事はなかったのに、最後の最後でテッドさんは本心を見せたんです。
愛してくれたまきなちゃんにテッドさんも惹かれてた。最後の最後でその顔を見せてくれた。
そしてテッドさんは知りたかった。まきなちゃんが自分を騙して封印しようとしたのかと。
まだ彼女が自分のことを愛してくれているのかと。




当然まきなちゃんは未練があるので躊躇いなくテッドさんの手を取った。
まだあなたを愛している、と想いを込めて。
それを聞いたテッドさんは安心して再び封印の眠りに落ちていったのです。

少女が開けてしまった封印の扉は、少女の手によって封じられた、そんな物語でした。



で、補足。
封印の剣がカイト自身なわけですが、その為カイトも一緒にテッドさんと封じられている事になります。
だから剣を抜けばカイトもまた目を覚ますわけなんだけど、そこからテッドさんの所に来るまで時間が経っています。
カイトの願いはテッドさんの心を癒すこと。だからその候補となる女だけが封印を解けるようになっているのです。
娘がテッドさんを癒す事が出来るかどうか。それを見ていたと。
二人をずっと見ていたけれど、テッドさんの破壊行動は全く収まる事はなく、この子では駄目だったのか、とカイトがやってきた、というわけです。

ちなみにテッドさんが封印される事になった事件を語っているのはここ
【テドイア】天の冠 - Togetterまとめ https://togetter.com/li/1085401

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2017/02/14 (Tue) 23:35
カイト誕生祭です。


ちょっとした裏話的なあれこれを少し。
この曲は『爆裂ハンター』というアニメのED曲で、ヒロイン姉妹のイメージソングみたいなかんじ?
で、その姉妹ってのがSMの女王様みたいな衣装だったりするんですよ。
というか爆裂は結構お色気路線が強めの作品だったりするんだけど(それだけじゃないし真面目な所はすっげぇカッコいい)
まあ、それの所為でどーーーーーーしてもSMイメージが抜けなかったわけです。
この曲凄いカッコいいんだけどな…

で、テーマは『幸せなSM』。




最初のポーズは、EDのイントロでも出てくるあの手です。多分あれ、ミス姉妹の手じゃねーのかなぁ、なんて…
だから二人の指も同じように作りました。気付いてくれたら嬉しいんだけど、やっぱ気付かないかな…じっくりは出てこないしね。
顔を手で隠してるのは仮面っぽいイメージ。
本来ミス姉妹達は仕置き人みたいな人達で、裏家業の人なので隠れて活動してるわけです。
そんな感じのイメージをがつっと。
挑戦的な視線なのは全編通してのイメージです。





本来、カイト達も普通の男の子だった。
というか『普通』の顔をして暮らしてた。誰にも知られてはいけない秘密。自分の性癖をずっと隠して生きてきたというか。
『見つめていてそらさないで あなたのその視線で封印は解かれる』って歌詞がすべての始まり。
『ご主人様』と出会ったカイトは封じ込めていた『自分』を解き放つ、そんな感じ。
そのまま僕から目を離さないでいて、みたいな。


そしてサビ。
ビーナスはきっと『ご主人様』の事かなぁ。
で、そんなご主人様に僕の素顔を見せてあげるって二人で閉ざされた所へと堕ちていくのです。
カイトが閉じ込められたこの部屋で、二人だけで始まる愛の世界。
全編通して『野獣』はずっとカイトのイメージです。
『逃げ場所のない野獣』はこの部屋に閉じ込められたカイト。そのままここで死んでいく、そんなカイトの願望みたいな。





この曲すべてがそうなのですが、この監禁もSMもすべてカイトが望んだ事であり、それが彼にとっての『幸せ』なので、悲しい顔は絶対にさせないと決めていました。
だからすべての画像で微笑んでいて、どこか気持ちよさそうに見えたらいいなーって。
『情熱の鞭』は果たして『ご主人様』が振るう鞭なのか?それても、カイトが身に宿した情熱で『ご主人様』を躍らせているのか?
そんな両方のイメージにとれるような感じに作りました。
だから二人の視線が物凄い挑発的なんですね。だってそれが快感だもの。



後半に行くにつれ、体に巻き付く鎖の量が増えていくのは、ドンドン深みにはまっていくイメージです。
エスカレートしていくというか。
途切れた声で叫ぶ "I love you" この胸に刻み込む 消えない証を
愛している、と叫んでいるのはどちらか。それは考えてないけれど、『消えない証』を刻むのはカイトの身体にだろうなぁって考えてた。
だって一応役割としてはカイトがMだから。でもSMではMがご主人様なんだよねぇ…SはMが喜ぶように虐めてあげるのがお仕事だから。Mが気持ちよくならなければSじゃないのです。
『素顔を見せるのは 誰も知らない 一瞬の Carnival
カイトにとってこの状況がカーニバルなんだろうな、なんて。
誰も知らないこの場所で、ただ二人だけの儀式で、その中でしか彼は自分の素顔を出す事が出来なかった、そんな感じ。
死ぬまでずっとその幸せに浸っていたい、みたいな解釈です。


女王様はモデルの都合でめーちゃんなんだけど、別にマスターでもいいし、女性でなくてもいいんじゃないかな。
女性にしないとホモだなんだと騒がれるのであえて女性にしてるだけ。
『ご主人様』は好きに想像してください。


ここで二人がちょっと嬉しそうなのは「ご主人様が帰ってきた!」って感じ。わんこのお出迎えみたいな。
ずっと閉じ込められて放置されてたような感じで、『ご主人様』は戻ってこなかった。
やっと帰ってきてくれたから嬉しいんです。だってカイトだけじゃこの『世界』は完成しないから。




キオ式がしてるキスはつま先(崇拝)でも足の甲(隷属)でもどっちでも取れるようにしたかったんだけど、つま先にしか見えないね。
これ以上曲げると歪むのと位置取りが厳しかったのでここになりました。
でもカイトにとってはどっちでもいいよな、って思ってる。ご主人様ってそんな存在だと思うから。





ここで笑い方がちょっと変わるのは、『ご主人様』が自分達の所まで堕ちてきてくれたことが嬉しかったからっていう脳内設定。
一度カイトは捨てられたんです。カイトが望む『ご主人様』に彼女はなってくれなかった。
でも、彼女はこうして帰ってきてくれた。自分達の『ご主人様』として。
それがたまらなく嬉しくて、そんな彼女が愛しくて。そんなイメージ。



そしてラスト。
その『愛』の中でカイトは朽ち果てる、そんなイメージ。
縦横無尽に張り巡らされた鎖は蜘蛛の巣みたいなイメージです。その糸に絡めとられた中で二人は朽ちていく、そんな感じ。
それでも二人は笑っているんです。幸せだから。
そんな結末をずっとずっと望んでいたから、すべての夢がかなってこれ以上の幸せはない。


ちょっと色々と歪んだ愛の物語。
最初に受信したのがこんな感じだったし、SMからどうやっても離れなかったのでこうなりました。
鎖はすっげぇめんどかったけど、楽しかった…


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2016/12/18 (Sun) 21:46

あみだ企画ですが一応大まかなシナリオがあるのでその解説。


1番はカイトを失い、テッドさんに出逢うまでの間のつららちゃん。
まだカイトがいなくなって日が浅いので表情はアンニュイ。
寂しくて、悲しくて、辛い。そんな感じ。歌詞はつららちゃんの心情そのまんま。




1番サビはカイトとの思い出をつららちゃんが思い返してる、そんなイメージです。
記憶の中ではずっとカイトは笑ってた。優しかった。
彼と一緒にいるのが楽しかった、そんな幸せだった思い出達。


まだここもテッドさんと出会う前なんだけど、少し時間が経ってる。
立つ事すら出来ない程打ち拉がれていたけれど、やっと歩けるようになった、そんな頃。


ここも過去の記憶。
どうしてもガンダム系は戦争のイメージと繋がってしまうので、カイトがいなくなった理由は戦争です。
つららちゃんを守る為に彼は彼女を置いて行ってしまった。そして二度とつららちゃんの所に帰ってくる事は無かった。


死に繋がる場所へ旅立つカイトを見送ったつららちゃん。
止めたかった。戻ってこないと直感でわかっていたから、行かせたくなかった。
けれどカイトが望んだように笑って見送ったんですね。最後に覚えていてほしいのは笑顔だった。泣き顔のまま別れたくなかったから。
だから泣きたいのを必死でこらえて笑ったんです。

ここで彼氏の入れ替わり。
カイトを失い、一人で嘆いていたつららちゃんの所にテッドさんがやってくるのです。




悲しむつららちゃんを気にしたテッドさんが手を差し伸べてくれた。
寂しかった彼女をカイトと同じようにまた愛してくれた。そしてつららちゃんは二度目の恋をしたわけです。
『めぐり逢いはそう奇跡なの』っていう一連の歌詞の通り、つららちゃんは再び愛せる人に巡り会った。


だけどテッドさんもまた、カイトと同じ理由で失ってしまうんですね。
『さよならが教えてくれたの あなたの本当のやさしさ』はカイトの事であり、テッドさんの事でもあり。
どうしてカイトが命がけでつららちゃんを守ったのか。それが彼の優しさであり、そしてテッドさんも失う事でテッドさんも同じくらい優しかった人だったと教えてくれた、そんな感じ。


そしてそんな男達をどちらも等しくつららちゃんは愛してた。どちらも大事な人だった。
二人とも自分の為に散っていってしまったけれど、それでも彼を愛していたとつららちゃんははっきりと告げるんだろうなっていう妄想。







最後の一連はイメージ。
そんな生き方だったけれど、つららちゃんはそれでも幸せだったよっていう。
悲しい事ばかりだったけれど。辛い事も沢山あったけれど。
でも私は幸せだったのって告げるように最後こちらを見て笑うのです。
これから先もまた、誰かに出逢って恋をするのだろう。そしてまた失っていくのだろう。でも一つ一つの恋をつららちゃんは大事にするんじゃないかな。失って悲しい思いをしても後悔はしないんじゃないかな、なんて。

そんなシナリオでした。


で裏話。
つららちゃんモデルは無理言ってお借りしたモデルなのですが、作りながら自分の使いやすいように弄ってたので、シーン毎に使ってるモデルが微妙に違かったりするという(笑)
モーフ追加したり、ボーンやら弄ったり、内部設定弄ったり、と。
で、データ自体も行ったり来たりしてるので最終的に使用モデルがごっちゃごちゃになってしまったという……
は、破綻はさせてない筈……!(汗)
も一つ。
此処でのカイトもテッドさんも『彼氏役』として登場してるだけなので顔は出てきません。
ついでいうと『彼氏役』だから普段の性格とはまた違うのよ!演じてるからね!www
基本的に歌ってない子の顔は動画に出さない主義だから!(モブ扱い)
コーラスもモブ扱いです。基本的に。シナリオ上どうしても顔出しが必要だって時以外は出しません。
何を言いたいのかというと、別にカイつらでもテドつらでもないよって話。
男達は『つららちゃんが過去に愛した誰か』だから。
まあいつものこといつものこと。


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