と言う事で、投稿してきた動画の設定、というか裏話的な。
テッドさんを刺したのがどちらなのかは決めていません。
どちらでも良いし、二人一緒でもいいし、揉み合った弾みでもなんでも。
結局テッドさんが刺される事には変わりがない(笑)
タイトルコールまではこのPVの全体的なイメージというか物語の核心というかそんな所。
二人のどちらが刺したのか?どちらにもなるように、二人が持ってるナイフは同じ物。そして持ち方もほぼ一緒です。
血糊を上手くはめ込むのが地味にめんどくさかった。
血の付く場所が対照的なのはテッドさんを真ん中にして立っていたのもあるし、関係的なものもある。まあ、色々。
出だしの部分ですでにテッドさんは刺されています。二人の視線の先にテッドさんが倒れてる。
まだ血の描写が無いのは歌詞も都合もあるけれど、まだ二人とも現実を理解してないから。
んで、ここでモモちゃんが座って居るんですが、これは我に返ってへたり込んでしまった為。なので後半に、この数秒前のシーンが出てくるんですが、そこではちゃんと立ってます。
間奏。
まだここは二股かけられてるなんて事もしらなくて、純粋にテッドさんと恋人同士だと信じていた二人のシーン。
なので二人とも笑顔です。幸せ絶頂だった頃。
だけど二人は知ってしまう。恋人が浮気している事。だけどまだ好きで、信じていたくて、けれど不安で一杯で。
それが最初の亀裂。
テッドさんは態度を改めようとしない。二人の間を行ったり来たり。彼女の心なんて考えもせずに。
耐えられなくなった二人は当然テッドさんに詰め寄る。
ここの違いは二人の性格。
モモちゃんはどういう事なのか説明して、とテッドさんを責めるタイプ。
返答次第じゃ許さない、なんてそんな強気なうちのモモちゃん。
だけどテッドさんはどちらとも別れるつもりなんてさらっさらなく、しれっとモモちゃんに嘘をつく。
そんなわけない、愛してるって平気で彼は嘘をついてモモちゃんを騙す。
そしてモモちゃんはそんなテッドさんにほだされてしまうんですね。怒りを引っ込めてしまう。
まあ、テッドさんにとっちゃモモちゃんが大人しくなればそれでよく、その為だけの御機嫌取りな嘘でしかないわけですが(最低)
んでイアたん。モモちゃんと違って強く出れない彼女はテッドさんに『捨てないで』って縋るタイプ。
行かないで、置いていかないで、嫌いにならないでってテッドさんにお願いしてる。
んで此処でもテッドさんは大嘘つきでイアたんの御機嫌取りなんですが、この話のテッドさんは女の子を舐めきってるので、二人の慰め方が一緒なんですね。
女なんて好きって囁いて、抱きしめてキスでもすれば大人しくなるだろ、って本気で思ってる。
事実、モモちゃんもイアたんもそれで大人しくなってたからそれでいいやって思ってた。
けれどそれは彼女の愛情に甘えてるだけ。それでも好きだと思っていてくれる、その気持ちを利用しているだけで何にも解決していない。
ただただ、愛情に訴えて我慢させてるだけ。だからこそ、気持ちを抑えつけられて我慢の限界に達した時、彼女は壊れてしまったわけなんですが。
で、間奏。
ここは過去と現在。テッドさんとデートした、楽しい思い出、記憶、幸せだった事を信じたくて、それを必死で探してる。
まだ自分は彼に愛されてる、そう思いたい。そんな感じ。
モモちゃんは冬にテッドさんと訪れた街へ、そしてイアたんは夏にテッドさんと二人で行った海へ、それぞれ思い出を追いかける。
最初のプロットではテッドさんから貰ったアクセサリにしようかと思ったんですが、前の画像の作り直しになりそうだったし、アクセサリを作らなきゃ行けなくなりそうだったので変更になりました(笑)
兎に角、テッドさんとの思い出を追いかける、そんなシーンであれば良かったので。
ちなみにここまでテッドさんの顔が満足に出てこないのは彼女の視点だからです。テッドさんはまだ当事者じゃない。
壊れ始めたシーン。
画像が破裂するのは心が耐えられなくなって壊れてしまうから。だから破裂したあとの画像では瞳から光が消えてる。
夜が明ける頃。テッドさんはイアたんを置いて帰ってしまう。目を覚ますとイアたんはいつも一人。
あぁ、またあの人の所に帰ってしまったんだ、ってベッドの上でいつも思う。どうしてずっと傍にいてくれないの?って。
モモちゃんの方が好きなんだろうか、自分の方は愛してくれないんだろうか、とかそんな不安にいつも苛まれる。
……ちなみにベッドの上でイアたんが半裸なのはそーゆー理由です(笑)一杯一杯愛してくれたあの夜はなんだったんだろう?って。
ちなみにこの画像でイアたん泣かせようと思ったんだけど、このモデルに涙のパーツ移植してないので取りやめになりましたwwww
で、モモちゃんの方。テーブルの上にある料理はテッドさんの分です。
テッドさんのご飯作っていつも待ってるのに、テッドさんは結局その日は夜になっても帰ってこなかった。
あぁ、きっと彼女の所にでも行ってるのねって思ってる。
沢山尽くして、愛しても彼は全然気付きもしない。そうして置いてかれる夜をモモちゃんは何度も過ごしてきた。
期待しては裏切られる、そんな毎日。それに疲れて壊れていくわけです。
ちなみに朝はモモの所で過ごし、夜はイアの所で過ごす、そんな生活をこの話のテッドさんはしています。
二人の女の所で甘えて過ごしてる。彼女が待っていてくれるのが当たり前で、なんとも思ってない。
愛される事に胡座をかいていたから、彼女達の変化にテッドさんは気付く訳もなかったわけです。
そしてラスト。そうやって思いっきり油断してたテッドさんは刺されてしまうんですね。
何の気も無しに振り返ったら腹に深々とナイフを突きつけられた。
ここも血糊くっつけるの大変だった……スーツか手に血糊のアクセサリが貫通しちゃって綺麗に見えてくんなかったんだよな……
この辺でテッドさんの顔がはっきり出てくるのはテッドさんが当事者になったから。
つーことでこの辺一体はテッドさん視点。
倒れ込んだテッドさんが見上げたモモとイアの姿。それに手を伸ばすのは助けを求めたからなのか、それとも何かを告げたかったのか。そこは考えていないけれど、テッドさんが力尽きるまでのシーン。
二人に伸ばした手がぼやけていくのはテッドさんの意識が掠れていくからです。
ちなみに最初の方でも書いたけれど、この直後が最初のシーンなので、まだここではモモちゃんちゃんと立ってます。
この後に力が抜けて倒れ込んじゃうけど。
テッドさんの血糊、腹の血だまりよりも唇に付けた血糊の方が合わせるの凄い大変だった……(笑)
いや、腹も手とスーツの段差が多い所だから綺麗に位置を合わせるのしんどかったけど!!
そして正気に戻った二人。
気が付いたらテッドさんが血だらけで倒れている。そして自分の身体も返り血で真っ赤。どうなっているのかわからなくてパニックに陥るわけです。
イアたんが座り込まなかったのは後ろにテーブルがあったからかもしれない(笑)
私は刺してない、私は何もしない、けれどこの手は、この身体の血は彼の物で。もしかしたら私がやってしまったのか?
そんな混乱。
どうしてこの場に二人が揃ったのかは考えてないので突っ込まない事(笑)
まあ二人かち合ったのかもしれないね……ここ、テッドさんの家っぽいから。
きっと二人でテッドさんを責めたのかなぁ?頭に血が上ってヒステリーでも起こしてしまったのかもしれない。
そんな時、女の子は何をするかわかりません(笑)
ちなみに。この二枚の画像、顔と身体の血糊はアクセサリですが、両手の血はフォトショップで加工しました。
だって手の形になんて綺麗にはまんないもんよー……
ついでいうと、モモちゃんのてについてる血が薄いのは、そのままだと血糊の色が濃すぎて手の形が見えないからでした。幻じゃないよww
その後、三人がどうなったのかって結末は妄想にお任せします。
テッドさんを追いかけて刺したナイフで自害するもよし、ナイフを腹に突き刺したなら命を取り留める事も可能なので、テッドさんを病院に運んでって結末も良し。
テッドさん生き残りだと三人で関係を続けていくなり、二人とも別れてテッドさん取り残されるエンドもよし。
どのパターンになってもそれはそれで美味しい。
普段からうちのテッドさんは女癖が非常に悪いんですが、それでも好きな子にも誠実であろうとする人なんだけど、この話のテッドさんはそんななけなしの良心なんぞこれっぽっちも持ち合わせていないテッドさんなので、作りながらも最低な男だなと何度も思いつつ、イアたんもモモちゃんも可哀想だ、なんでこんな男に惚れてしまったの、と泣く事もあり。
でもそれはそれで楽しく妄想繰り広げていたのでした。楽しかった……
普段はこの三人で作ると、イアたん本命でモモちゃんが愛人になっちゃうし、テッドさんを刺すのは感情が豊かなイアたんの方なので(うちのモモちゃんはヘタに頭が良い分、冷静になってしまってイアのように感情のままにテッドさんにナイフ突き刺す、なんて出来ない子なのです)いつもと違うパターンが作れたのも楽しかったのかな……
しかし物語PVは画像の枚数が凄まじくなるね!!!!!今回も50枚くらい作りました。
冬の蝶で約40枚だったかな
これよりも多くなった……もう疲れたよ……
シナリオの解説。
まず、アペンド衣装の二人は人の心とか感情を象徴するモデルです。
テッドさんは進む心、強さを。
カイトは止まる心、弱さをそれぞれ司ってる。
人はその二つの心に折り合いをつけて生きている、というのが全体的なイメージ。
二人が居る海も心情風景です。深層心理の海に浮かぶ二人、という。
カイトの心は弱く、傷付きやすい。そんな心を支えて進んでいくのがテッドの役目。
不安になったり落ち込んだりするたびに元気付けて、そして二人で進んでいくのです。
どちらの心もかけては『人』ではなく、どちらの心が強すぎても『人』ではなく。
二人でバランスを取りながら、歩いていくのが『人』だと思うのです。
途中でくるくる落ちてくるカードはタロットの『運命の輪』。
進むか止まるか、運命を決めるカード。それを二人のどちらが取るのか?
本当は死に神のカード(停滞)を交互に出そうかと思ったんですが無理でした。
そして公式服の二人はリアルでの二人です。
本当は女の子をいれる予定はありませんでした。入れた理由はただ一つ。
動画がホモ臭いから(笑)
そもそものコンセプトとして、感情を司る二人が仲良くしなければいけないので(理由は上記参照)二人の仲が親密である事と
あとはただでさえ男二人だとBLだなんだとほざく人が多いので、緩和する為の女の子達です。
うちの動画が無駄にテドイアやカイメイシーン突っ込んできてるのは9割そんな理由だったりします。
……本人は友情として見て欲しいんだけどなぁ……
と言う事で後半。カイトが落ちていくシーン。
その前でメイコとのトラブルでカイトの心がとても傷付くんですね。
心が折れてしまうので、その感情であるアペンドカイトが力をなくして海に落ちていく。
海に沈んでしまったら心を閉ざしてしまうので浮上出来なくなってしまう。それを阻止する為にテッドさんが落ちる前に受け止めてくれるんです。
此処でのテッドさんの心は、これじゃいけない、このままではいけない、とそんな風に思う気持ち。
悲しい、痛い、と思う気持ちに飲み込まれ、力を失ったカイトを引っ張り上げる事が出来るのは、落ちたくないと思う感情(テッドさん)なんですね。
辛い事があっても一頻り泣いてしまえばすっきりする、叫べば気持ちを切り替えられる。そんな考え方がテッドさんが司る心。これ以上落ちまい、とする自己防衛みたいなもんですね。
で、ラスト。心理の二人とリアルの二人が一緒にいるシーン。
傷付いて臆病になったカイトはメイコに声を掛けたいけれど怖くて声を掛けられない。
また何か言われたら、とか傷付けたら、とかそんな感じで踏み出せないで居るんです。
そんなカイトの背中を押すのがテッドさん。
この一連は、怯えて立ち止まったカイトが再び歩き出す、というシーン。
どうしよう、って怖いけれど、よし!って気合い入れて話しかける。そんな感じです。
んでテッドさんの方。
後ろでカイトが泣いて居るんですが、これはテッドさんの気持ち。
彼は顔には出ないけれど、心ではこんな風に泣いているっていうシーンです。
だから背中合わせ。
そして、何かに気が付いて顔を上げる。これが二人同時に動いて二人同じ場所を見るのも同じ理由。
だってこのカイトはテッドさんの心だから。
で、悲しくて一人で居たんだけどもう一度立ち上がったのが一連のテッドさんの行動なのでした。
色々とめんどくさかった。物凄いめんどくさかった。
大変だったシーンは、落ちていくカイトと、カイトの背中を押すシーン。
綺麗にならなくて何度か作り直した。大変だった……
あと地味に手が込んでるのは落ちていくカイトの手を掴むシーン。
アップになるのでごまかせないのです!!!!ちゃんとカイトの手を掴ませる為にちまちまボーン動かしてました。
しかもこの辺の作業してる時MMDが狂って、選択したいボーンに選択が行かなかったり、動かしてない所が動いたりと大変だった……何だったんだろ、この現象。
結構苦労したので今回もモーション配布してます。あまり動かないからおもしろみはないけどさ……でも頑張ったの……凄く頑張ったの……
そしてシーン毎に重力設定変わってたりするんだよ、地味に手間かかってんだあああああああああああ!!!
とそんな制作風景でした。
孤独な青年(テッド)と蝶の少女(イア)との恋物語。
はじめに言います。バッドエンドです。
でも二人は幸せになるので、俗に言うメリーバッドエンドって奴です。
あらすじ。
天涯孤独の青年テッドは、とある蝶と出会う。
春の季節に生きるそれが雪の舞う冬に存在し、そしてその不思議な蝶は一人の少女の姿へと変えていく。
その少女は彼の凍えた心を癒し、そんな少女に彼は恋をした。
結ばれる事はない恋だった。
けれど青年はそれでも構わなかった。優しく暖めてくれる少女の微笑みがあれば、それだけでよかったから。
しかし。
冬のある日。青年は事故に遭い、命を落としてしまう。
誰も居ないその路上で独り息絶えた青年の傍には一匹の蝶。
彼の傍で後を追うようにその蝶もまた、動かなくなってしまう。
現世では結ばれる事がなかった二人だが、現身を捨てたその場所で二人ずっと寄り添って生きていくのでした。
という物語。
動画解説。
最初のシーン。
実はこの時点でテッドさんは事故に遭っています。車にはねられ、力尽きていくそれまでの短い時間。だから横たわってるのです。あと眼鏡もないのもそう。
最初から血の表現はしないつもりだったので、身体は綺麗なままです。
そしてAメロの歌詞は、命が尽きるその瞬間にテッドさんが見ていた光景です。
動けない身体で、もう痛みはわからない。そんな状態でぼんやり空を眺めてた。そんなシーン。
蝶は羽ばたかせる為に別画像で合成してました(後すべてそう)
倒れたテッドさんの所へ蝶のイアがぱたぱた羽ばたいて来るんですね。倒れたテッドさんを心配して。
ちなみに此処でテッドさんの唇が動きますが『イア』と呼んでます。
飛んできた蝶がイアだとわかってるから。そして来てくれた事が嬉しかった。だからこの画像のテッドさんは笑っているんです。
もう、自分が死ぬんだって事もわかっていて。わかっているからこそ、今際の際にイアと会えた事が嬉しかった。
ここもまだテッドさん視点。つかテッドさんが歌ってる所は基本的にテッド視点。
テッドさんの目には蝶はイアの姿に見えます。
血だらけのテッドさんを見て、泣いてるイアを下から眺めてる光景。
ぱたぱたと溢れていくその頬に、雪がちらちら落ちていく。そんな光景を見ていると言うシーンです。
で。この一連の手の動き。
実は泣いているイアの涙を拭いたかった手の動きだったりします。
テッドさんには蝶ではなくイアの姿に見えるから、その顔に手を伸ばした。けれどイアは蝶のままだから、彼の指先に止まるのです。
そしてその後の動画に続きます。画像がないので文章で。
この動画で一番作りたかったシーンその1。
テッドさんの手に止まった蝶が、イアへと変身するシーン。それと繋げる為にその前のシーンでテッドさんが手を伸ばしてるのもあります。
時間軸は違うけれど繋がってるのです。
そして此処は過去。だから周りが明るいし、花びらが一杯散ってて幸せ一杯の時間なのです。
ちょっと歌詞とリンク。ここの歌詞にある『脈打つ鼓動~』はテッドさんの心臓の音。
つまりイアたんとのラブシーンにあたるので、イアが好きでどきどきしてるような状態。
もう、このあたりはテッドさんがイアの事を好きだって言うシーンなので、兎に角らぶらぶです。いちゃいちゃです。幸せ絶頂期ハネムーンです(笑)
この時期の彼は一番幸せだった。きっと、今まで冬だった彼の元にやっと春が来た、そんな感じかなぁ……
間奏。
実はここのシーンは最初のコンテにはありませんでした。
けど『孤独な青年』と言う設定を説明する場所がないな、と思ったので急遽追加。
テッドさんの過去なので、チビテッド。手を繋いでいるのは母親……だった(過去形)
母親にあたるようなモデルにしたかったんだけど、どれもしっくり来なかったのでこのモデルに。
けど若いので母親に見えないなぁ、とか。まあ、黒枠に殆ど隠れてしまうんだけど。
テッドさんが家族を失った理由は考えてません。
何らかの事情で天涯孤独の身になってしまった、という設定。だから次のシーンでチビテッドが泣いているのです。
一応、脳内ではパターンが二つあり、一緒にいて事故に遭ってしまい、母親は息子を助ける為に犠牲になったというパターン(理由は下に)
もう一つは、モデルが若い娘になってしまったので、少女が出産。しかし若すぎた故に息子を育て切れずに棄ててしまった、というパターン。
どちらもテッドさんには取り残される不幸にかわりがありませんが。
そして過去から現在に戻ります。
事故に遭うよりほんの僅かに前の時間。そんな事を想いだしてたテッドさん。
ちなみに最初のコンテでは此処で親子とすれ違う予定でした。
歌詞の『かすかなひ歩き出す』にかけて、そのすれ違った親子が、テッドさんに取って遠くなってしまった過去の幻影というイメージ。
間奏のチビテッドにもかかってくるんですが、本当は家族が欲しかった。暖かな場所が欲しかった。
でもテッドさんには家族が居ない。遠い、遠い灯を横目に見ながら歩いていく、そんなイメージでした。
寂しかったんです。ずっと。
一番作りたくなかったシーン1。テッドさんが事故に遭うシーン。
そんな風にぽてぽて歩いてたテッドさんの所に車が突っ込んできて、はねられたテッドさんはそのまま命を落としてしまうのでした。
本当は此処も、最初のコンテではテッドさんの死因をはっきり特定出来ない作りにするつもりでした。
車に轢かれるのは変わらないんだけど、直前で本当は親子連れとすれ違う予定だったから、その親子を助ける為に轢かれたのか、それとも暴走車に突っ込まれたのか、という選択肢を増やすつもりでした。
これも間奏のチビテッドと絡んでいて、母親が事故で死んだと言う過去を持っていたのなら、すれ違った親子の元へ車が向かっているのに気付いたら、その時の自分と重ね合わせてしまうだろうな、と。
結局その親子を上手く作れなかったので、テッドさんは暴走車に轢かれる事になってしまいました。
……そしてこの暴走車。もとのモデルは覆面パトカー……そこに突っ込んではいけない。
車の形とかがイメージに物凄く近かったのです。
そしてモデルなので車輪が止まったまま。どうしたら走ってるように見えるだろうか、と必死に考えて、写真屋でちびちびぼかしいれたり、土埃足したりと加工しました。
一番めんどかったのは、車輪のぼかし。
ちまちまちまちまちまちまと回転っぽく、指先ツールでのばしのばしのばし。
書き終わってから思ったけど、これ……回転逆だったりする……???ちょっとわからない。
走る車だと回転のブレはどっちに見えるんだ????
ちなみにここも歌詞に絡んでます。
『虫の音も聞こえない』は、事故に遭って死んでしまったからテッドさんの耳にはもう何も聞こえないんだ、って言う。
葉が落ちるのは死ぬ事でもあるしね。
イア視点。
テッドさんが寂しくて凍えているのに気付いたイアが、暖めようと沢山愛してくれる、そんなシーン。
イアが歌ってるのでイアの気持ちなんですが、一生懸命その冷たい手を擦って、ふうって息を吐いて、なんとか暖めようとしてる、そんな仕草です。
この辺はずっと歌詞に絡めてる。
ここの三枚の差分はすべて一連。
泣いてるテッドさんを元気付けたくて、私は此処にいるよ。ずっと貴方の傍にいるよ、貴方の事を愛してるよってイアはそう伝えてるんですね。
そうしてそれに気付いたテッドさんが嬉しそうに笑う。そんな彼に、テッドさんが笑ってくれた!ってイアもまた嬉しくて笑顔になる。
現在(と言っても事故に遭う時間よりはずっと前)なので背景は冬ですが、暖かいものがそこにあるので、桜が散っています。
二人でいる時は、寒い冬でも春のように暖かいのです。
で、本当の現在の時間軸。
ここも歌詞とリンク。『脈打つ鼓動~』はイアの心臓です。
しかし最初のテッドさんとは違って、不安で一杯のドキドキ感。
テッドさんが事故にあった事を虫の知らせで感じたイアは、彼に何かあったんじゃないか、って物凄く不安になったんです。
で、探しても探してもテッドさんはどこにも居ない。
どこにいるの?無事でいるの?って不安でたまらないイアのシーン。まあ、その予感は当たってしまうわけですが。
作りたかったシーンその2、そして作りたくないシーンその2。
テッドさんが白くなっているのは、息絶えてしまった後。雪が彼に積もって白くなってしまったんです。
最初の方でイアを見付けて、そのまま力尽きてしまった、そんな感じ。
イアがテッドさんにキスをしようとして、触れるその瞬間に蝶に変わる、そのシーンを物凄く作りたかった。
でも、その後。ひらひらと落ちていくのはイアもまたそこで力尽きてしまうから。
テッドさんの後を追うように、イアも死んでしまうのです。
その次で寄り添って眠るのはそんなシーン。だからここのイアにも雪が積もってて真っ白。
孤独だったテッドさんは死ぬまでたった一人。誰にも気付かれる事無く死んでしまったので、雪が積もってしまうまでそこに放置されてしまったのです。
で。このシーン。
此処も歌詞とリンク。『フェンス』はあの世とこの世の境目。死んでしまった二人はその境目から現世を見ている、と言う光景。だから二人のシルエットはぼんやりするように光を多めに入れました。魂だけの存在だから。
フェンスを越えてしまった二人は、もう現世に帰る事は叶わない。
そしてラストシーン。
二人で現世を眺めていたけれど、テッドさんが「行こうか」って手を差し出すんです。
彼が向かう先は天国。それにイアも一緒について行くと言うシーン。
二人一緒だから怖くない。だからイアも笑ってる。お供します、って。
ラストが握った手のアップなのは、繋いだ手はもう二度と離れないよって言うイメージです。
ずーっと、ずーっと二人で手を繋いで歩いていく、そんなハッピーエンド。
死んでしまってるのでバッドエンドだけど、でもハッピーエンドなのです。
と言うか!この画像!!すんごい作るの大変だった!!!!!
キオ式の手は物凄くごっつくて大きい。
逆にIAxの手は凄く細くて小さい。
キオ式の手の中にすっぽり収まってしまうほどに小さいのです!!萌え!!!!
そして倍以上は違う手の大きさ故に上手く手が繋げない!!!(号泣)
でもこのシーンだけは絶対に変えたくなかったので、相当時間かかりました……どうやっても綺麗に手が繋げなくて。
大変だった。物凄く大変だった。この画像が一番時間かかった。
そんな物語でした。
考えてる本人は悲しくて切なくて、でもすんごい萌えて仕方なかった……
ハッピーエンドにしたかったけれど、原曲の切ない旋律がどうしても本当のハッピーエンドにさせてくれなくて……
でもメリバでも、本人達は幸せだからいいと思うのです。メリバは大好きなのです。
そんな制作裏話でした。
と言うことで。
巷で話題の紅蓮の弓矢カバーして参りました。
サンホラーが嵌らない訳がない!!!
んで。
巨人ってアクションカッコいいですよね。だからあんな風にカッコいい戦闘シーン作れたらなぁ、と頑張って作ってみました。
……駆逐された気がします(笑)
これ、戦闘シーン。イエーガー!の所は本当はカイトのシーンでした。
OPみたく、テッドさんに連れられて上空に飛んだカイトが頭上から剣で攻撃するシーンになるはずでした。
あと、イアが龍に襲われますが、最初のコンテでは龍が炎を吐き、それをテッドさんが魔法陣で防ぐ、というシチュでした。
それがカイトになり、最後にはメイコになったというwwwww
イアが弓を放つシーンも最初はあったんだけどなぁ……カットイン入れよう、とか。
巧くいかなくて変更に次ぐ変更となりました……あと時間と、何より根気が足りなかった。
アレが精一杯……でも物凄く頑張った。アクションはもうやらない、とまで思った。
どう組んでも迫力が足りなくてね、カメラワークも巧くいかないし。
難しい。本当、難しかった。
で。
動画のシナリオをつらつらと。
この動画では、巨人の代わりがドラゴンで、ドラゴンが人を襲い、街を破壊する世界。
そして調査兵団のごとく龍退治をするのがテッドさん達です。
6人のドラゴンスレイヤーの物語がこの動画のシナリオ。
それぞれスレイヤーになった目的が
カイトとメイコ→兄弟達を守る為。今まで龍の驚異から必死に妹と弟を守ってた二人だったけど、それじゃ解決にならない。
いつか殺される、という恐怖を抱えたまま生きていくのか。本当に妹達を守るにはどうしたらいいのか。
そう考えて、龍退治の為に旅立ったのでした。妹と弟を守る為なら命も投げ出せる、そんな二人。
ちなみに動画ではカイトとメイコは別々の画像になってますが、本当は5人同じ場所にいます。
メイコの両手ではリンレンを抱えるのが精一杯。なんで大きくなったミクを守るのがカイト。でも、カイトは一番前にいるので、後ろ向きで抱きかかえているメイコも守る為に背中に隠している立ち位置だったりします。
ソラ→龍へ復讐する為。ソラは目の前でサラを龍に食われています。しかもサラはソラを助ける為に犠牲になったのでした。
だからよーく見るとソラが泣いてるんですね。
『屍踏み越えて~』のソラが丁度その時のシーン。ソラが必死に手を伸ばしている先にはサラがいます。でも自分も重傷を負っていて、助けることが出来なかった。
大事な姉を殺した龍への憎しみでもソラはスレイヤーになる事を決めたのでした。
ちなみに後半のソラも泣いているんですが(迸る衝動~の所)これはサラを失った悲しみと、その時対峙した龍がサラを殺した龍だったので、それに対する憎しみとで感情を溢れさせているからだったりします。
ロン→唯一の生き残りであるロンは、自分が何の為に生きているのか、何の為に生きるのか。それに悩み、戦う道を選んだのです。
ドラゴンスレイヤーとして、数多の龍を滅ぼす事。それを目的として生きてる。それ以外、ロンには無くなってしまったからです。
ロンが座り込んで空を見上げてるシーンがありますが、あれはその時のシーン。つか此処の一連の画像はそれぞれが旅立つきっかけになったシーンなんですね。
たった一人荒野に残されて、どうすればいいのか途方に暮れているロンのシーン。一族は殺され、何も残らない。そんな感じで。
テッドとイア→テッドはイアの護衛です。つかテッド自身はイアさえ守れればそれでいい。他の人なんてどうでも良かった。けれど、イアは龍に怯え、殺されていく人達に胸をずっと痛め続けて。
誰かを守りたい、と願い続けたイアはスレイヤーになる事を決める。勿論、それはテッドさんに物凄く反対されるんだけど、それでもただ見ているだけなんて出来なかったイアは、なんとか説得してテッドさんと一緒に旅立ったのでした。
つかスレイヤーになる条件が、テッドを連れて行くこと、だったんですね。
イア一人で旅立ったら確実に龍に殺される。龍でなくても命の危険は物凄く高いわけで。で、そんな危険な所に大事なイアをほいほい送り出せるほどうちのテッドは甘くないので、行くなら俺もついていく!って一緒に来ちゃったんですよ。
一人でなんて絶対行かせないからな!って言った感じ。
んで、スレイヤー同士は大抵パーティを組みます。まあ、龍一匹退治するにはそれなりの人数いないと無理なわけで。
そうしてテッドとイアは旅だった先で、サラを失い茫然自失となっていたソラを仲間にして、その後カイトとメイコに出会う。
そうしてかなり強いと噂されていたロンに会いに行き、彼を仲間に引き入れるのです。
そんな6人は、いつか龍に怯えることのない世界を夢見て旅を続けるのでした、という物語でした。
……これをドラマにしてくれというコメントあったけど……無理無理無理無理。
もうアクションは嫌だ……つかこのシナリオをドラマにしたらどれだけかかるの……(がくぶる)