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夢幻音界・別館
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2017/02/14 (Tue) 23:35
カイト誕生祭です。


ちょっとした裏話的なあれこれを少し。
この曲は『爆裂ハンター』というアニメのED曲で、ヒロイン姉妹のイメージソングみたいなかんじ?
で、その姉妹ってのがSMの女王様みたいな衣装だったりするんですよ。
というか爆裂は結構お色気路線が強めの作品だったりするんだけど(それだけじゃないし真面目な所はすっげぇカッコいい)
まあ、それの所為でどーーーーーーしてもSMイメージが抜けなかったわけです。
この曲凄いカッコいいんだけどな…

で、テーマは『幸せなSM』。




最初のポーズは、EDのイントロでも出てくるあの手です。多分あれ、ミス姉妹の手じゃねーのかなぁ、なんて…
だから二人の指も同じように作りました。気付いてくれたら嬉しいんだけど、やっぱ気付かないかな…じっくりは出てこないしね。
顔を手で隠してるのは仮面っぽいイメージ。
本来ミス姉妹達は仕置き人みたいな人達で、裏家業の人なので隠れて活動してるわけです。
そんな感じのイメージをがつっと。
挑戦的な視線なのは全編通してのイメージです。





本来、カイト達も普通の男の子だった。
というか『普通』の顔をして暮らしてた。誰にも知られてはいけない秘密。自分の性癖をずっと隠して生きてきたというか。
『見つめていてそらさないで あなたのその視線で封印は解かれる』って歌詞がすべての始まり。
『ご主人様』と出会ったカイトは封じ込めていた『自分』を解き放つ、そんな感じ。
そのまま僕から目を離さないでいて、みたいな。


そしてサビ。
ビーナスはきっと『ご主人様』の事かなぁ。
で、そんなご主人様に僕の素顔を見せてあげるって二人で閉ざされた所へと堕ちていくのです。
カイトが閉じ込められたこの部屋で、二人だけで始まる愛の世界。
全編通して『野獣』はずっとカイトのイメージです。
『逃げ場所のない野獣』はこの部屋に閉じ込められたカイト。そのままここで死んでいく、そんなカイトの願望みたいな。





この曲すべてがそうなのですが、この監禁もSMもすべてカイトが望んだ事であり、それが彼にとっての『幸せ』なので、悲しい顔は絶対にさせないと決めていました。
だからすべての画像で微笑んでいて、どこか気持ちよさそうに見えたらいいなーって。
『情熱の鞭』は果たして『ご主人様』が振るう鞭なのか?それても、カイトが身に宿した情熱で『ご主人様』を躍らせているのか?
そんな両方のイメージにとれるような感じに作りました。
だから二人の視線が物凄い挑発的なんですね。だってそれが快感だもの。



後半に行くにつれ、体に巻き付く鎖の量が増えていくのは、ドンドン深みにはまっていくイメージです。
エスカレートしていくというか。
途切れた声で叫ぶ "I love you" この胸に刻み込む 消えない証を
愛している、と叫んでいるのはどちらか。それは考えてないけれど、『消えない証』を刻むのはカイトの身体にだろうなぁって考えてた。
だって一応役割としてはカイトがMだから。でもSMではMがご主人様なんだよねぇ…SはMが喜ぶように虐めてあげるのがお仕事だから。Mが気持ちよくならなければSじゃないのです。
『素顔を見せるのは 誰も知らない 一瞬の Carnival
カイトにとってこの状況がカーニバルなんだろうな、なんて。
誰も知らないこの場所で、ただ二人だけの儀式で、その中でしか彼は自分の素顔を出す事が出来なかった、そんな感じ。
死ぬまでずっとその幸せに浸っていたい、みたいな解釈です。


女王様はモデルの都合でめーちゃんなんだけど、別にマスターでもいいし、女性でなくてもいいんじゃないかな。
女性にしないとホモだなんだと騒がれるのであえて女性にしてるだけ。
『ご主人様』は好きに想像してください。


ここで二人がちょっと嬉しそうなのは「ご主人様が帰ってきた!」って感じ。わんこのお出迎えみたいな。
ずっと閉じ込められて放置されてたような感じで、『ご主人様』は戻ってこなかった。
やっと帰ってきてくれたから嬉しいんです。だってカイトだけじゃこの『世界』は完成しないから。




キオ式がしてるキスはつま先(崇拝)でも足の甲(隷属)でもどっちでも取れるようにしたかったんだけど、つま先にしか見えないね。
これ以上曲げると歪むのと位置取りが厳しかったのでここになりました。
でもカイトにとってはどっちでもいいよな、って思ってる。ご主人様ってそんな存在だと思うから。





ここで笑い方がちょっと変わるのは、『ご主人様』が自分達の所まで堕ちてきてくれたことが嬉しかったからっていう脳内設定。
一度カイトは捨てられたんです。カイトが望む『ご主人様』に彼女はなってくれなかった。
でも、彼女はこうして帰ってきてくれた。自分達の『ご主人様』として。
それがたまらなく嬉しくて、そんな彼女が愛しくて。そんなイメージ。



そしてラスト。
その『愛』の中でカイトは朽ち果てる、そんなイメージ。
縦横無尽に張り巡らされた鎖は蜘蛛の巣みたいなイメージです。その糸に絡めとられた中で二人は朽ちていく、そんな感じ。
それでも二人は笑っているんです。幸せだから。
そんな結末をずっとずっと望んでいたから、すべての夢がかなってこれ以上の幸せはない。


ちょっと色々と歪んだ愛の物語。
最初に受信したのがこんな感じだったし、SMからどうやっても離れなかったのでこうなりました。
鎖はすっげぇめんどかったけど、楽しかった…


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2016/12/18 (Sun) 21:46

あみだ企画ですが一応大まかなシナリオがあるのでその解説。


1番はカイトを失い、テッドさんに出逢うまでの間のつららちゃん。
まだカイトがいなくなって日が浅いので表情はアンニュイ。
寂しくて、悲しくて、辛い。そんな感じ。歌詞はつららちゃんの心情そのまんま。




1番サビはカイトとの思い出をつららちゃんが思い返してる、そんなイメージです。
記憶の中ではずっとカイトは笑ってた。優しかった。
彼と一緒にいるのが楽しかった、そんな幸せだった思い出達。


まだここもテッドさんと出会う前なんだけど、少し時間が経ってる。
立つ事すら出来ない程打ち拉がれていたけれど、やっと歩けるようになった、そんな頃。


ここも過去の記憶。
どうしてもガンダム系は戦争のイメージと繋がってしまうので、カイトがいなくなった理由は戦争です。
つららちゃんを守る為に彼は彼女を置いて行ってしまった。そして二度とつららちゃんの所に帰ってくる事は無かった。


死に繋がる場所へ旅立つカイトを見送ったつららちゃん。
止めたかった。戻ってこないと直感でわかっていたから、行かせたくなかった。
けれどカイトが望んだように笑って見送ったんですね。最後に覚えていてほしいのは笑顔だった。泣き顔のまま別れたくなかったから。
だから泣きたいのを必死でこらえて笑ったんです。

ここで彼氏の入れ替わり。
カイトを失い、一人で嘆いていたつららちゃんの所にテッドさんがやってくるのです。




悲しむつららちゃんを気にしたテッドさんが手を差し伸べてくれた。
寂しかった彼女をカイトと同じようにまた愛してくれた。そしてつららちゃんは二度目の恋をしたわけです。
『めぐり逢いはそう奇跡なの』っていう一連の歌詞の通り、つららちゃんは再び愛せる人に巡り会った。


だけどテッドさんもまた、カイトと同じ理由で失ってしまうんですね。
『さよならが教えてくれたの あなたの本当のやさしさ』はカイトの事であり、テッドさんの事でもあり。
どうしてカイトが命がけでつららちゃんを守ったのか。それが彼の優しさであり、そしてテッドさんも失う事でテッドさんも同じくらい優しかった人だったと教えてくれた、そんな感じ。


そしてそんな男達をどちらも等しくつららちゃんは愛してた。どちらも大事な人だった。
二人とも自分の為に散っていってしまったけれど、それでも彼を愛していたとつららちゃんははっきりと告げるんだろうなっていう妄想。







最後の一連はイメージ。
そんな生き方だったけれど、つららちゃんはそれでも幸せだったよっていう。
悲しい事ばかりだったけれど。辛い事も沢山あったけれど。
でも私は幸せだったのって告げるように最後こちらを見て笑うのです。
これから先もまた、誰かに出逢って恋をするのだろう。そしてまた失っていくのだろう。でも一つ一つの恋をつららちゃんは大事にするんじゃないかな。失って悲しい思いをしても後悔はしないんじゃないかな、なんて。

そんなシナリオでした。


で裏話。
つららちゃんモデルは無理言ってお借りしたモデルなのですが、作りながら自分の使いやすいように弄ってたので、シーン毎に使ってるモデルが微妙に違かったりするという(笑)
モーフ追加したり、ボーンやら弄ったり、内部設定弄ったり、と。
で、データ自体も行ったり来たりしてるので最終的に使用モデルがごっちゃごちゃになってしまったという……
は、破綻はさせてない筈……!(汗)
も一つ。
此処でのカイトもテッドさんも『彼氏役』として登場してるだけなので顔は出てきません。
ついでいうと『彼氏役』だから普段の性格とはまた違うのよ!演じてるからね!www
基本的に歌ってない子の顔は動画に出さない主義だから!(モブ扱い)
コーラスもモブ扱いです。基本的に。シナリオ上どうしても顔出しが必要だって時以外は出しません。
何を言いたいのかというと、別にカイつらでもテドつらでもないよって話。
男達は『つららちゃんが過去に愛した誰か』だから。
まあいつものこといつものこと。


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2016/10/25 (Tue) 00:00
テッド誕生祭ラストのPV、ScapegoatのPV解説です。


大まかなストーリーイメージは、とある研究所で生まれたテッドさんとイアたんが出逢って恋をするけれど研究者達に引き離される、という物語です。
テッドさんはただの実験対象だった。
そしてイアたんはその引き金になるために選ばれた子供だった。
すべて研究者達の望む結果を出す為に二人の心は利用されたのです。


で、始まり。
イアたんが研究所に連れてこられた所。
まだ幼かったイアは何も知らずに研究者に連れられてこの場所にやってきた。
新しいお友達に会わせてあげる、みたいなそんな感じに連れてこられたんじゃないかな。
本当にただ純粋に「おいで」って言われたからついてきた。そんな感じ。
ちなみに歌詞でテッドさんが歌ってる『羽』はイアたんの事です。


テッドさんは研究所で産まれ、育てられた。
今まで自分以外の子供を見た事が無く、そして研究者達以外の人間をしらない。
大きな部屋でいつも一人。自分が観察対象で有る事も知らないまま、ずっと生きてきた。
そんな風に過ごしていたある日、研究者達がイアを連れてくる。
何もなかったテッドさんの世界に色を付けた。テッドさん自身をイアという夢で塗りつぶしてしまったんですね。


イアが選ばれたのは『誰より純粋な子供』だったから。
綺麗な心を持った少女が彼等には必要だった。
『少女』でなければいけなかったのは、最初からテッドさんとペアにする為です。
一人で生きてるあの獣にメスを与えてみたらどうなるのか?そんな実験に二人は使われたわけです。
イアは綺麗なままでいなければいけなかった。
その心がどう移り変わっていくのかも大事な研究対象だったから。
イアたんは何も知らないまま、研究者達の言葉を信じ、言われるまますべてを捧げてしまうのです。




そうして子供から大人へと変わっていくその時間を、二人はずっと一緒に過ごした。
というかずっと二人きりで生活させられたというか。
どんな時でも一緒だった。お互い以外の異性を知らないまま、二人は大きくなっていくのです。
ちなみに小さいテドイアが手を繋いでいるのに、大きくなると手を離してしまうのは二人の心境の変化なイメージ。
今では気軽に手も繋げない。恋をした所為で今までと同じ距離ではもういられなくなってるんですね。
大きくなれば欲は増える。それに二人は染まっていく。


この辺は歌詞のまんま。
大人になる課程で自然と様々な欲求は増えていく。
欲しいと思う気持ちと、望まれて返す喜びと。それをずっと繰り返してきた二人はどんどんその闇に落ちていく。
テッドさんの黒い翼は欲の塊。悪い物を取り込んで彼はその黒い翼を広げてしまうのです。
ついでに言うとイアたんが押し倒されてても別に驚いた顔もしなければ拒絶もしないのは同じ気持ちをイアも持ってるからです。
二人は合わせ鏡のようになってしまった。そんなイメージ。


恋心を自覚してからずっとテッドさんはイアを見てた。
自分の中で膨らんでいく欲望を感じながら、それでもイアを汚したくなくて必死にそれを押さえ込んでた。
『君をけして汚さないように 何度も消しゴムをかけるけど』って歌詞そのまま。
イアを汚したくないから何度も何度もこの恋を諦めようとしてたのです。


で、それはイアも同じで、イアもずっとテッドさんを見てた。
まだこの頃は両片思いみたいな状態で、互いに好きな事は言ってなかったし知らなかった頃。
テッドさんを好きだと思う気持ちは日増しに強くなっていく。
想いが募れば募る程、振り向いて。好きになって。抱きしめて、って欲求も当然強くなっていくのです。
『きっと傲慢な黒をしてる』はイアの気持ち。
自分が幼かった頃の純粋さを失い始めているのにも気が付いてる。



まだ恋心さえ理解出来なかった幼い頃。ただ一緒にいられるだけで幸せだった。
二人で手を繋いではしゃぎ回ったあの頃は、何もお互い望んではいなかった。
ただただ純粋に大好きで、真っ新な気持ちでお互いを見つめてた。
ある意味、この頃が二人にとって一番幸せだったころなんじゃないかなぁ、なんて妄想。



けれど二人の想いは当然監視してた研究者達に知られてしまう。
テッドさんの羽根になるように与えられたイアだったけれど、その心が欲に染まってしまったと、この実験は失敗だった、と二人を引き離してしまうんですね。
イアは必死に抵抗するけれど、敵うわけもなく無理矢理連れて行かれてしまうんです。


そうして研究者達はテッドさんを責めた。
イアは大人しくて自分から何かするタイプでもない。つかそう言う少女を彼等は選んだから。
だからこそ、彼女を染めたのはテッドさんであり、テッドさんが汚れてしまったからイアまで汚れてしまった、と言うわけです。
『お前が悪い』と責められたテッドさんだったけれど、それは別に彼にとってどうでもよかった。自分が汚れた自覚はあったから。
けれど許せなかったのは自分からイアを引き剥がした事。
ただ二人で一緒にいさせて欲しかった。ただそれだけの願いを彼等は許さなかった。
つかこの頃はすでに両思いにまで発展してる頃だったので、引き剥がされる事を二人とも拒んだんですよね。
連れて行かないでくれ、一緒にいさせてくれって何度も願ったその気持ちはすべて無視された。
そうして置き去られたテッドさんに残った物は自分からイアを奪った彼等への強い『憎しみ』。





極彩色イコール血の色、という解釈。
憎悪を滾らせたテッドさんはその気持ちのまま、自分達を引き裂いた研究者を手に掛けてしまうんですね。
自分とイアの間にある障害。それを排除する。ただそれだけ。
歌詞の『汚れた黒』ってのはテッドさんの憎しみ。それを隠してしまうかのように彼の身体は血で赤く染まった、そんなイメージ。
なので自分が殺した研究者を見下ろすテッドさんもそんな表情。
ちなみに影にしか見えてないけど手に持ってる凶器はラストに出てくるあのナイフです。
つかどうでも良いことなんだけど、何度聞いても『ごくさいしょく』に聞こえるのよね……でも『ごくさいしき』だよね……と悩みながら音取りしてた思い出。





でイアたん。
彼女もまたテッドさんと同じように研究者達に憎悪の感情しか持ってなかった。
あんなに拒んだのに自分からテッドさんを引き剥がした。
でも力のないイアたんにはテッドさんみたいに強硬手段に訴える事は出来なくて、ずっと機会を伺っていたのです。
階段の上で。研究者の油断をついて突き落とした。死んでもいいとさえイアは思ってた。
だってこの人達がいなくなれば自分はまたテッドさんの所に行ける、そう思ってたから。
だから落ちた研究者を見るイアたんの顔は酷く冷たいんですね。
『貴方が悪いのよ。私からテッドさんを取るから』みたいなそんなイメージです。
罪の意識など、この時のイアたんには欠片もなかったのです。
余談ですが最初のプロットでは突き落とす場所は階段じゃなくて屋上でした。モデルの都合……げふんげふん


テッドさんはその後、何人も殺していった。気が付いた時には両手は真っ赤に染まっていて、このままではイアを汚してしまうって気が付いたテッドさんは必死にその手を洗うんです。
テッドさんにとってはイアだけが大事だった。イアだけは汚したくなかった。
この時はイアたんがまさか人を殺してるだなんて知らなかったから、自分だけが血で汚れてるって思ってたんですね。
けど、どんなに手を洗ったとしても、その掌から見えない血は落ちてくれなくて。
だからテッドさんの表情もちょっと泣きそうな、そんな感じ。


で同時にイアたん。
階段の下に落ちた研究者は全く動かなくて。あぁ、死んだんだ、なんて思ってたけどその事実がじわじわと襲ってくる。
欲求を満たす為に自分は人を手に掛けた。イアたんは自分のことしか考えてなかった自分に気が付いて、こんなに汚れてしまった、と思うんですよ。
こんなに汚れてしまったらテッドさんに嫌われてしまうんじゃないかって。
テッドさんが同じように誰かを殺してた、なんて知らないから。
次にテッドさんに会えた時、彼に触れるのが少し怖い、みたいな。彼にこんな自分を知られてしまうんじゃないかっていう。


でも。そこから動けずにいたイアたんをテッドさんが見つけて、優しく抱きしめてくれるんですよ。
イアが研究者を殺した事は当然テッドさんも知る。でもそんな事よりもイアを抱きしめたかった。彼女の気持ちもわかったから、その想いごと抱きしめてあげたかった。
大丈夫だよ、俺がいるよって。


幼かった時分。二人とも汚れてなんかいなくて。もうそれは遠い遠い過去の事になってしまった。
夢や希望に溢れていて、綺麗な物ばかりに囲まれていて。
そんな頃にもう二人は戻れない。




テッドさんの腕の中でイアは泣くんですね。
泣きやまない彼女を抱きしめながらテッドさんは思うのです。
どうしたらイアの涙を止められるのか。ずっと泣いてばかりで笑わなくなってしまった彼女に何をしてあげられるのだろうか、と。


そしてテッドさんが選んだ道は自分の翼を自ら切り落とす事。
研究者達を殺していったナイフを自分の身体に突き立てた。
すべてはイアの為。自分が何より大好きだった真っ白なイアの笑顔を想いながらテッドさんは自らの命を絶ってしまうのです。
この辺がずっとテッドさんのソロなのは彼の台詞だから。




テッドさんのそんな行動に驚いたイアは悲鳴をあげてパニックになるんだけど、そんなイアにテッドさんは優しく言うんですよ。
歌詞にある『僕がすべての黒になるから』って言う。
すべての穢れを俺が持って行くよ。お前はもう悲しまなくていいよ、って告げるんですね。
嫌、って。死なないでって必死にイアが叫ぶけれどテッドさんの耳にはもう聞こえてない。
置いていかないでって叫ぶイアの声さえも。


『次の僕に会えたら 次は夢のような白を描こう』
最後の歌詞はある意味テッドさんの遺言。
一緒になる事は叶わなかった。この恋を成就させる事は出来なかった。
もう一度イアと出会える事を夢見てテッドさんは力尽きるのです。それをイアはただ見ている事しかできなかった。
もう一度この研究所でテッドさんは産まれてこれるのかもしれないけれど、イアにとっては目の前のテッドさんだけがテッドさんで。
貴方しかいらない、貴方じゃなきゃ駄目って思うわけですよ。


そんなイアたんの目に映ったのがテッドさんが自分を刺したナイフ。
愛した人がもういない世界に未練などなく。置いて行かれるくらいなら、とイアたんはテッドさんの血が付いたナイフで同じように自分を刺すのです。
つまり後追いしたと。

そんな救いのないバッドエンドな物語でした。
いや、きっと生まれ変わった二人がまた出逢って、今度こそ幸せになってくれるさ!
きっとね!!

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2016/10/18 (Tue) 00:00

と言う事でテッド誕生祭第二弾のPVシナリオ萌語りですw



まず、大前提として。この世界では人間は絶滅しています。
はっきりとした理由は決めてなかったんだけど、とりあえず人間だけが罹るウイルスっていう設定になっています。
ちゃんと決めてないのはそこはどーでもいいからだよ!!とりあえず『人類が滅んだ後の世界』ってのがわかりゃいいんだよ!!!!
と言う事で、人の手が無くなった世界は木々に覆われ、テッドさんが暮らしている場所も森の中。
そんな中をたった独りで歩きながら、変わらない夜空を眺めていた。それが冒頭のシーン。


雨と花は合成してました。
この辺は歌詞に合わせて。テッドさんが見ていた黄色い花は月光花のイメージです、
ハイビスカスと花の形状が似ていると言う事で、ハイビスカスを改造しました。メタセコデータ付きのありがたいモデルでした……
まあ、ぼかすのでそれっぽく弄っただけですけど!!!!!
ちなみに月光花の花言葉は『希望』だそうです。
歌詞と絡めてあるので、その花に何かを思い出したテッドさん、なイメージ。


以前、このカバーを聞かせたお友達に「水嫌いの巧実さんちのテッドさんが雨を好きになるなんて絶対イアがらみよね」みたいな話をしていたので、その影響でイアと出逢ったシーンになりました(笑)
うちのテッドさんは猫ベースのキメラなので濡れる事が大嫌いなのです。
で、雨の日。行く所もなくて独り雨宿りしていた時にイアたんが傘を差しだしてくれたんです。
そこにいたら濡れちゃうよ?って。


そうしてイアたんと出逢ったテッドさんは良く会うようになり、やがて彼女に恋をした。
一緒にいるのが幸せで、イアが死んでしまう事なんて想像も出来なくて。
この街は雨が多くて、イアと出逢った日も、二人でデートした時も良く雨が降っていたので、テッドさんのイアとの思い出は大抵雨が降ってる。
だからテッドさんは雨が降るとイアを思い出すのです。幸せだった頃の気持ちを。
でも、どんなに過去の思い出を思い返してももうイアはこの世にはいなくて。どんなに願ってもその頃に還る事は出来なくて。
歌詞はそのままテッドさんの台詞です。



で二番。雨が恋人との思い出なら、星空は親友との思い出。
凄い星だよ、とても綺麗だよ、なんてお喋りした楽しい思い出があったのです。
カイトは星が好きだったから、彼から色んな星の話を聞いた。
だから星を見るとカイトを思い出してしまう。そんなイメージ。
映像にノイズが入っているのは(1番と同じく)過去の事だからです。


そして現在の時間軸。
テッドさんが手にしているのはタマスダレの花です。
タマスダレの花言葉は『汚れなき愛』、『期待』。一応、テッドさんから二人への想いもかけてるんだけど、うちのテッドさんは花言葉なんぞ知らんので目に付いた花を摘んだだけ。
もう人間はいないので包む事も出来ずに引っこ抜いただけのもの。


で、向かった先は二人が眠る墓所。
二人に手向ける花をテッドさんは摘んできたわけです。
墓地ではなく、森の中に二人の墓だけがあるのはそれを作ったのがテッドさんだから。
二人の遺体を運んで葬ったのがテッドさん本人だったから。
そしてこれがあるからテッドさんはこの森から出られずに住処にしてるのです。
ちなみにどっちがどっち、ってのは決めてないんだけど多分右側がイアかな。


そしてサビの歌詞はまんまテッドさんの心情。
逢いたい、触れたい、苦しい、そんな気持ちで張り裂けそうだけど、どんなに願ったってその想いは叶わないし、二人に伝える事も出来やしない。
だってもう二人は遠い所に行ってしまったのだから。そんなイメージです。
ラストにテッドさんが泣くのもたった独り残されたのが苦しいから。
きっと、一緒に死にたかったんじゃないかな。
けれど人ではないテッドさんは人だけを襲う病気にかからなかった。


もう誰一人として人類が残ってない世界。朽ち果ててしまった街に訪れても、もうそこには誰も居ないし、誰かがやってくる事もない。


それでも足を運んでしまうのは、きっと。テッドさんは寂しかったんじゃないかな。
キメラであるがゆえに中々尽きない命。それが終わるのをただひたすら待つだけの生。
過ぎ去ってしまった思い出をずっとずっと大事に抱きしめて時を過ごしていたのかもしれない。
そんな妄想。


で、このへんは二人が死んだ時の記憶。
まず抵抗力がないイアが先に息を引き取った。そしてカイトもまた、同じように動かなくなってしまう。
本当はカイトとイアが生きた時代は別にしようと思ってました。
イアと出会い、そして別れ。そして時が過ぎた後にカイトと出逢ってまた別れてしまう。
テッドさんの寿命が長いっていうその説明みたいなものも一緒に。
なので人類が滅亡してしまうまで長い時間経っててもいいね。
そんな長い時間の中、テッドさんはただ二人が死んでいくのを見ている事しか出来なかったのだけれど。


テッドさんが一日の大半を過ごすのは二人の墓石の前。ずっとそこで寝起きして暮らしてる。
たった独りのテッドさんにとって二人の思い出だけが生きる糧であり、二人の夢を見ながら眠る。
過去には戻れないとわかっていながら、でもそれに縋り付くように。


ただ夢の中で生きるしかないテッドさんにとって、この世界は地獄でしかないのかもしれない。
誰かと出会う事もないこの世界では、哀しみも苦しみも癒される事がないから。
忘れてしまうのが嫌で余計それに縋り付いてしまうのもあるんじゃないかなぁ……とか妄想は尽きませんw
テッドさんの表情が暗めなのもそんな理由。
早く死にたかった。そんな感じで。






で。やっと彼が望んでいた時がやってくる。二人がテッドさんの所にやってくるんですね。
逢いたいと願うのはテッドさんだけじゃなかった。二人だって置いていってしまったテッドさんの事を想い続けてた。
もう一度、と願う気持ちは変わらない。


寝ていたテッドさんの所にやってきた二人は起きてってやるんですよ。
その声に目を覚ましたテッドさんはずっと待ち望んでいた『時』がやってきた事を知り、そして笑ったんです。
やっと望みが叶う、そんな笑顔。


そうして二人はテッドさんを誘う。「一緒に行こう?」って。
テッドさんはそれに抗うことなく二人の手を取った。
どこに連れて行かれるのか、二人は何も言わなかったけれどでもそんな事はもう彼にとってどうでも良かった。
二人とまた一緒にいられるのなら。


二人が指差したのは光の向こう。つまりあの世。
寿命が来て死んでしまったテッドさんを二人が迎えに来たっていうのがこの一連の流れ。
何もない所に二人がフェードインで現れるのも、とっくに死んでる二人がテッドさんのお迎えにやってきた使者だったから。


そうしてテッドさんは死んでしまうのだけれど、その死に顔は笑顔だった、という結末。……なんだけど、実はこれテッドさんが見た夢、というオチでもある。
というかそうとも取れる、という風にしたかった。
はっきり『死んだ』という描写にするのが嫌で、その辺はぼかしたかったというか。
だから最後のテッドさんはただ眠ってるだけ。
けれど二人に連れられて死んでいったのなら、きっとテッドさんはそれでも幸せだったんじゃないかなぁ……
ちなみに二人が迎えに来た時点でテッドさんの背後から墓が無くなるのもその所為。


個人的にはバッドエンド、というよりもメリーバッドエンドみたいなイメージ。


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2016/10/11 (Tue) 00:00

と言う事でテッド誕生祭第二弾。PVシリーズ1です(長)

この曲は『嵐のデスティニー』という少女漫画のドラマCD版主題歌です。
少女漫画です。
これは少女漫画なんだよ!!!!!!!!(力一杯)
えー、なんでそんな事を言うのかというと……。
原作の舞台は異世界ファンタジーで、そこにセラスティーア姫という可愛いお姫様がいたんですね。
凄く魔力が高いんだけど、それを狙った悪い魔法使いに求婚されてしまうのです。
けれどセラスティーア姫にはアーウィスという名前の恋人がいた。
当然求婚は突っぱねられるけれど、その争いの中でセラは命を落としてしまうのです。
取り残された騎士のアーウィスは姫に会いたくて魔法使いになり、時空を越えて姫の生まれ変わりを探し続ける。
千年もの時を越えて漸くアーウィスはセラスティーア姫の生まれ変わりを見つけるんです。
……その姫は男の子として生まれ変わってたんですけどね……(遠い目)
これの所為でBLだと言われますがこれは少女漫画です。何度でも言うよ!!!これは紛れもなく少女漫画だと!!!!!男の子として生まれ変わっちゃったセラ姫がもう一度騎士アーウィスはくっついちゃうけど、でも普通の少女漫画なのーーーーーーーー!!!!!!

ぜはぜは。

それはそれ。これはこれ。
この漫画、収録雑誌が悉く廃刊になってあっちこっち移動してる上に廃刊のあおりをまた喰らって連載休止中なのよね……今どうなっているのやら……


と言う事で前置きが長くなりましたがPVのお話。
配役はセラスティーア姫がイア、アーウィスがテッドさんです。……別にイアたんがイオになったりしないよ、そのままだよ……ぼそぼそ
まず最初のシーン。

この衣装の時代はすべて二人の前世にあたる時間軸です。
姫を狙う何者かに国は襲われ、姫を守る為に騎士のテッドさんがイアたんを安全な所に連れて行く為に逃げてる。
いつもの鎌は城の中なのでランスモード。


けれど二人は追いつめられてしまう。
テッドさんはイアを守る為に敵に立ちはだかった。戦闘突入なので武器はサイズモード。
命に代えてでもイアを守る、そのつもりだった。


でも、そんなテッドさんを見ていたイアは当然同じ事を考えるわけです。
愛した人を守りたい、そんな気持ち。
もう後がない事をわかっていたイアはここで決断するのです。すべてはテッドさんを救う為に。
だから最期に、とずっとテッドさんを見つめてた。さよならって気持ちと一緒に。
だからちょっと泣きそうな顔なのです。


そしてイアの命と引き換えにテッドさんは生き残ってしまう。
イアを失ったテッドさんは呆然としながら、ただ独りあちこち彷徨い始めるんですね。
もう一度イアに会いたくて。
ここは歌詞がそのままテッドさんの気持ちです。生まれ変わってくるイアに会いたいけれど、それは遥か先の事で、長いその時間を飛び越えてしまえたら。
もう一度やり直す事が出来たのなら。
そんな思い。


一端過去に戻ってイアが生きていた頃。
城のバルコニーでよく二人一緒にいた思い出。
ここでドレスのイアたんが公式服のイアたんに変わるのは生まれ変わりのイメージです。


そして最初のサビの続き。
テッドさんを守る為にイアは命を落としてしまう。
ここも少し歌詞に合わせてある。愛が哀しみを呼んだ。テッドさんの涙も痛みもすべてイアだけが癒せる。
そんなイメージ。


ここもちょっと歌詞と連動で、ある意味二人の願望。
もう一度あなたに会えますように。もう一度、めぐり逢えますように。それを星に願う。
もうこの時点では二人とも死んで次の転生先に向けて飛んでるんじゃないかな。
生まれ変わったその先でにイアたんが、テッドさんが、愛した人がいると。もう一度出会える事を信じて。



そして二番。一番のテッドさんと対になってます。
生まれ変わったイアはテッドさんの事を覚えてる。けれど彼はどこにいるのかわからない。
離ればなれになってしまっても、また求め合う。そんな歌詞のイメージとリンクさせてる。


そしてお約束通り奇跡が起きる。
人混みの中、何の気もなしに歩いていたイアたんは、向こうから同じように歩いてきていたテッドさんとすれ違う。
お約束です。いいですよね、お約束。うへへ
二人とも相手の事を覚えているので、すれ違った一瞬「えっ?!」って思って振り返ったのです。
もしかして、ってそんな想いと、そうであって欲しいと願う気持ちと。




再び巡り会った瞬間、心は一気に前世に戻るのです。
ずっとずっと会いたかった。そんな気持ちで一杯になって。
離ればなれだった恋人達がもう一度巡り会いました、というハッピーエンド。
絵本的なアレだけど、そんなイメージ。
多分きっと、今度こそずっと一緒にいるのかなぁ。とか妄想は尽きません。ええい、末永く幸せになりやがれぇぇぇぇぇっっっっ


とそんなPVでした。






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大崎巧実(ソフトクリームP)
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非公開
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